オレンジ・プラネット

オレンジ・プラネット

『オレンジ・プラネット』は、フクシマハルカによる日本の漫画作品。講談社の『なかよし』にて2006年から2007年まで連載されました。全5巻の単行本で刊行されています。

あらすじ

主人公の長崎るいは、6年前に両親を亡くし孤独な日々を送っていました。そんな彼女の前に現れた一人の少年。少年はるいに「あの一番光ってる星をきみにあげる」と告げ、北斗七星をプレゼントします。さらに、寂しくなった時にはクマのぬいぐるみ「ハルさん」に手紙を書けば良いと告げ、そのぬいぐるみを彼女に託しました。

時は流れ、るいは中学1年生に成長。今でもハルさんに手紙を書き続けていました。そんなある日、るいは火事に巻き込まれてしまいます。そこで彼女を助けたのは、大学生の橘栄介でした。るいは、自分を庇って怪我をした栄介を家に住まわせることに。しかし、栄介はなんと、るいの学校に教育実習生としてやってきたのでした。過去の出来事と現在の出会いが交錯する、少し切ないラブストーリーが展開されます。

登場人物

長崎 るい（ながさき るい）
本作の主人公。物語開始時は中学1年生でしたが、後に高校1年生に進級します。12月12日生まれのB型、身長は154cm。
幼い頃に両親を亡くし、当初は一人暮らしをしていましたが、後に母の妹であるアカネと同居することになります。栄介が以前住んでいたマンションの隣室に住んでいます。
両親を亡くして悲しんでいた時、ある少年から「あのいちばん光ってる星をきみにあげる」と慰められ、ハルさんのぬいぐるみを贈られました。
幼稚園の頃に太郎に告白して振られた過去を持ちます。中学1年生の時には香に恋心を抱くも、失恋。現在は栄介に恋心を抱いていることに気づきます。
栄介への想いを胸に秘め、太郎と付き合うことを決意しますが、再び栄介と出会い、心は大きく揺れ動きます。

ハルさん
るいが大切にしている、眼帯をつけたクマのぬいぐるみ。「星をくれたお兄ちゃん」が「ハルさんに手紙を書けばいい」とるいに残したものです。

橘 栄介（たちばな えいすけ）
るいと同居することになる教育実習生。しかし、その事実が発覚し、るいの元を去ります。るい曰く「フェロモン屋」。

甘夏 太郎（あまなつ たろう）
るいの幼馴染で、るいと同じアパートに住んでいます。るいのことを一途に想っています。学園では女子に人気があります。
幼稚園の頃、るいに告白されたものの振ってしまい、その後悔の念を抱いていました。中学3年生になり、るいに告白します。

中村 香（なかむら かおる）
るいの同級生。クールな性格の持ち主で、太郎に想いを寄せています。

柚原 千晶（ゆずはら ちあき）
るいが「星をくれたお兄ちゃん」だと勘違いした少年。性格は少し意地悪です。栄介とは従兄弟同士。

こずえ
るいの親友。家族全員が医者ということもあり、数学が得意。いつも性に関する本を持ち歩いています。

オリちゃん
るいの親友。家族全員がヤンキーで、漢字が得意。

花岡 めのあ（はなおか めのあ）
学校一のアイドル。太郎に恋をしており、中学・高校と一緒でした。高校では、るいと同じチアリーディング部に入部します。

チカ先輩
るいの部活の先輩。栄介と婚約しています。裕福な家庭で育ちました。10月7日生まれ。

書誌情報

フクシマハルカ『オレンジ・プラネット』講談社〈講談社コミックスなかよし〉全5巻

2006年8月4日発売、ISBN 4-06-364116-3
2006年12月4日発売、ISBN 4-06-364131-7
2007年4月6日発売、ISBN 4-06-364144-9
2007年8月6日発売、ISBN 4-06-364158-9
2007年12月28日発売、ISBN 4-06-364172-4

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