オンエアできない!とは？意味をやさしく解説

『オンエアできない！』

概要

『オンエアできない！』は、真船佳奈による注目の漫画作品です。真船は、仕事の合間に描いた漫画をプロデューサーの佐久間宣行に評価され、SNSで拡散されました。これがきっかけで、2017年10月に書籍化され、その際には新人作家としては異例とも言える即重版も果たしました。作品が話題になる中、続編となる『オンエアできない！Deep』が2019年1月8日から、朝日新聞出版のWebサイト「ソノラマプラス」で連載開始されました。本作は、ソノラマ+コミックスレーベル（朝日新聞出版）によって単行本化されています。また、2022年1月から3月には、テレビ東京やBSテレ東などでアニメも放送されました。

あらすじ

物語は2014年、東京にある小規模なテレビ局「東京はじっこテレビジョン」に新たにADとして入社したまふねこ（真船）の奮闘から始まります。まふねこは、華やかなテレビ制作の世界に期待を抱きながら、制作局に配属されます。しかし、業務内容は、「どんぐりを300個拾う」といった地味で奇妙な仕事の連続。彼女は、毒舌で知られる敏腕ディレクターや、ユニークな海外ロケのディレクターたちと共に、予想外のテレビ業界の現実に直面していきます。まふねこは、そんな中で一本前のテレビマンを目指し、試行錯誤しながら成長しようと努力する姿が描かれています。

登場人物

- まふねこ: 主人公で、東京はじっこテレビジョンの新人AD。悩みながらも成長を目指す姿が印象的です。
- 鬼河原ディレクター: 怖い存在として知られるベテランディレクター。まふねこに厳しい指導をする。
- よりちゃん: まふねこの同僚で、明るい性格の持ち主。
- 横山チーフAD: プロデューサーの右腕として活躍。
- 音楽番組司会（声: 山里亮太）: 南海キャンディーズの一員として、お笑い界でも人気の存在です。
- ゆかるん: 音楽番組に出演するアイドルで、まふねこに影響を与える存在。

書誌情報

- 『オンエアできない！女ADまふねこ（23）、テレビ番組作ってます』: 2017年10月20日発売、ISBN 978-4-02214-237-5
- 『オンエアできない！Deep』: 2020年3月19日発売、ISBN 978-4-02214-293-1

これらの書籍には、有名な芸人やタレントからの推薦コメントが寄せられており、話題を呼びました。特に、山里亮太や麒麟の川島明がそれぞれの作品に対してコメントを残しています。

テレビアニメ

作品はアニメ化され、2022年1月から3月にかけて放送されました。キャラクターの声を担当した声優陣の演技が話題となり、物語の世界観をさらに引き立てました。ナレーションは川島明が担当しています。

スタッフ

アニメの制作チームには、原作の真船佳奈をはじめ、監督・シリーズ構成の青木純や音楽制作を行ったワーロックなどが名を連ねています。アニメーション制作は、神南スタジオとスペ―スネコカンパニーが行いました。

主題歌

アニメのエンディング主題歌は、声優の水湊いづきが歌い、作詞・作曲は蝶々Pが手がけました。また、7話以降のエンディングテーマも水湊いづきによる楽曲が使用されています。

おわりに

本作は、テレビ業界の裏側をリアルに描きながら、主人公の成長物語として多くの読者、視聴者に共感を呼ぶ作品となっています。業界のユニークな側面を知ることができ、エンターテインメントの楽しさや裏事情を垣間見ることができることでしょう。

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