オースティン・カーンズ

オースティン・ライアン・カーンズ： 期待された才能と度重なる故障

オースティン・ライアン・カーンズ（Austin Ryan Kearns, 1980年5月20日 - ）は、アメリカ合衆国ケンタッキー州レキシントン出身の元プロ野球選手（外野手）です。右投右打。

経歴

1998年のMLBドラフト1巡目 (全体7位) でシンシナティ・レッズから指名されプロ入り。マイナーリーグでは目覚ましい成績を残し、将来を嘱望される存在でした。

2002年4月17日のアストロズ戦でメジャーデビュー。1年目から打率.315を記録し、新人王投票で3位に入る鮮烈なデビューを飾りました。2003年には、故障に苦しみながらも、シーズン約半分の82試合で15本塁打を放ち、チームの主砲候補として期待されました。

しかし、2004年以降は度重なる故障に悩まされ、期待されたほどの活躍を見せることはできませんでした。2006年にはロイス・クレイトンらとのトレードでワシントン・ナショナルズへ移籍。移籍後は、2チーム計で150試合に出場し、初めて規定打席に到達。本塁打20本、打点80をクリアしました。

その後は、クリーブランド・インディアンス、ニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズを渡り歩き、2013年を最後に現役を引退しました。

選手としての特徴

打撃

メジャーデビュー当初は、広角に打球を打ち分ける技術、優れた選球眼、配球を読む能力が高く評価されていました。故障さえなければ、毎年打率.300、30本塁打、100打点をクリアする打者になる可能性を秘めていると評されていました。

守備

強肩を生かした守備範囲の広いプレーが持ち味で、主にライトを守っていました。2007年には、フライやライナーの捕球数がリーグトップクラスでした。フェンスを恐れない果敢なプレーも魅力でした。

走塁

俊足の持ち主でもあり、走塁面でも高い評価を得ていました。

その他

故障が非常に多い選手であり、150試合以上に出場したシーズンは2度しかありません。度重なる故障が、本来持っていた才能を開花させる妨げとなりました。

詳細情報

オースティン・カーンズは、その才能と将来性から多くのファンに期待されましたが、度重なる故障に苦しみ、そのポテンシャルを十分に発揮することができませんでした。しかし、メジャーリーグで12年間プレーし、随所で光るプレーを見せたことは記憶されるべきでしょう。

年度別打撃成績

(省略)

※2013年度シーズン終了時

関連項目

* メジャーリーグベースボールの選手一覧

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