ロイス・クレイトン

ロイス・クレイトンは、1970年1月2日、カリフォルニア州サクラメント出身の元プロ野球選手です。主なポジションは遊撃手で、右投げ右打ち。2057試合でショートを守った経験を持ち、他にサードとしての出場経験もあります。

クレイトンは、その豊富な移籍経験からジャーニーマンとして知られており、メジャーリーグの11球団に在籍しました。彼のプレースタイルは、経験に裏打ちされた堅実な守備が最大の魅力です。セントルイス・カージナルス在籍時の1996年には33盗塁を記録しており、俊足の持ち主でもありました。打撃面では、打率の割に出塁率が低い傾向にありましたが、バントなどの小技を巧みにこなす技巧派な一面も持ち合わせていました。

1988年のMLBドラフトで、サンフランシスコ・ジャイアンツから1巡目（全体15番目）で指名を受け入団。1991年9月20日にメジャーデビューを果たしました。当初はホセ・ウリーベと出場機会を分け合っていましたが、1993年からは正遊撃手として定着しました。

1996年にはセントルイス・カージナルスへ移籍。1997年にはオールスターゲームに出場を果たしました。その後は、テキサス・レンジャーズ、シカゴ・ホワイトソックスなど、数々の球団を渡り歩きました。

2007年8月には、ボストン・レッドソックスとマイナー契約を結び、同年9月にメジャー昇格。8試合に出場し、ワールドシリーズではベンチ入りこそ逃したものの、チームの優勝を経験し、自身最初で最後のチャンピオンリングを手に入れました。2007年シーズン終了後に現役を引退。

クレイトンは、ホワイトソックス在籍時に映画『オールド・ルーキー』に出演しています。この映画は実話に基づいており、クレイトンは主人公ジム・モリスのメジャーデビュー戦で対戦した打者として描かれ、三振に仕留められるシーンがあります。撮影時はホワイトソックスに在籍していましたが、映画の設定が1999年当時であったため、レンジャーズのユニフォームを着用して出演しています。

また、引退後の2011年には、映画『マネーボール』にミゲル・テハダ役として出演するなど、映画界でも活躍を見せています。

背番号
21（1991年）
10（1992年 - 1995年、2001年 - 2006年途中）
11（1996年 - 1998年途中、1998年途中 - 2000年、2007年 - 同年途中）
18（1998年途中 - 同年途中）
2（2006年途中 - 同年終了）
3（2007年途中 - 同年終了）

記録
* MLBオールスターゲーム選出：1回（1997年）

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