オーストラリアンフットボール

オーストラリアンフットボールの概要

オーストラリアンフットボール（Australian Football）は、楕円形のボールを用いたスポーツで、1チーム18人の選手が2チームに分かれて対戦します。このスポーツはオーストラリア国内で非常に人気があり、「フッティー」や「オージールールズ」とも呼ばれています。また、日本では「オージーボール」として知られています。オーストラリアンフットボールは、オーストラリアにおける冬の主要なスポーツの一つで、特に南部や西部で盛んに行われています。

歴史

この競技の起源は1858年、メルボルンにおいてトム・ウィルスによって創始されました。以来、ラグビーリーグやクリケットと並ぶ人気スポーツとして確立され、多くのプロチームが存在します。シドニーやブリスベンなど大都市でもリーグが盛況に展開されています。

競技のルール

オーストラリアンフットボールは、楕円形のクリケット競技場で行われます。各チームは18人の選手と4人の交替要員を持ち、試合中はいつでも交替が可能です。試合は4つのクォーターに分かれており、1クォーターあたり20分、合計80分間の競技が行われます。ハーフタイムは2クォーターの後に設けられます。

選手はボールを蹴るか、ハンドボール（手でボールを打つ）でプレイを進めます。ラグビーのようにボールを直接投げることは反則であり、ボールを持って15メートル以上移動する際は、フィールドにボールをつけるか、バウンドさせる必要があります。

選手が相手の蹴り上げたボールを15メートル以上飛んだ状態でノーバウンドでキャッチする「マーク」が行われれば、その瞬間からフリーキックや攻撃の継続を選択できる特典があります。

得点は、中央の柱（ゴールポスト）の間にボールを蹴り込むことで6点獲得できますが、その他の方法では1点しか得られません。キックでゴールラインを越えた場合でも相手選手に当たった場合は1点となります。ビハインド（端の柱との間に通す場合）やオウンゴールのような特殊な得点方法も存在し、これらによって試合の戦略性が高まります。

審判の役割

試合の進行を監督するレフェリーは、ゴールが決まると中央の柱の間に立ち、正確な得点を記録します。ゴールが決まった場合、次にボールを中央で叩き付けて試合を再開します。また、ボールがフィールド外に出た場合は、その場でレフェリーが正しい位置を見極め、ボールをフィールド内に戻します。

タックルと選手の処分

オーストラリアンフットボールではタックルが許可されているものの、相手の膝下や肩上へのタックルは反則とされています。選手への処分については、試合中に即座に裁定されることはなく、後日行われる裁定委員会で決定されます。

国際大会と各国のリーグ

オーストラリアンフットボールには、3年に1度開催される国際大会も存在し、世界中の国々から参加があります。オーストラリア国内のみならず、日本など他国にもリーグが形成され、拡大しています。

オーストラリアンフットボールは、豊かな歴史と独自のルールを持つスリリングなスポーツとして、多くのファンに愛されています。

もう一度検索