オーストラリア・ポンド

オーストラリア・ポンドは、1910年から1966年までオーストラリア連邦とその属領（クリスマス島、ココス諸島、ノーフォーク島など）で使用されていた旧通貨単位です。略称としてAUP、A£、豪ポンドなどが用いられました。この通貨は、オーストラリアがオーストラリア・ドルに切り替えるまで、英国のポンド通貨圏に属しており、その価値は基本的に英国ポンドに連動していました。

オーストラリア・ポンドは、英国の通貨制度を基盤としており、ポンド、シリング、ペンスを単位としていました。オーストラリア・ドルへの移行は、1966年2月14日に行われ、この際に2豪ドルが1豪ポンドと交換されました。これにより、十進法に基づく新しい通貨制度が導入され、経済活動がより効率的に行われるようになりました。

流通していた硬貨

オーストラリア・ポンド時代には、以下の硬貨が流通していました。

ハーフペニー（½d）
ペニー（1d）
スリーペンス（3d）
シックスペンス（6d）
1シリング（1/-）
フローリン（2/-）

これらの硬貨は、当時の社会経済活動において重要な役割を果たしていました。特にペニー以下の補助通貨は、日常の小額取引に不可欠でした。

流通していた紙幣

また、紙幣としては、以下のものが発行・流通していました。

5シリング（5/-）
10シリング（10/-）
1ポンド（£1）
5ポンド（£5）
10ポンド（£10）
20ポンド（£20）
50ポンド（£50）
100ポンド（£100）
1000ポンド（£1000）

高額紙幣は、銀行間の取引や大規模な商業活動で使用され、経済取引を円滑に進める上で重要な役割を担っていました。

参考資料

オーストラリア・ポンドに関するより詳細な情報は、以下の文献で確認できます。

Krause, Chester L.、Clifford Mishler（1991年）. Standard Catalog of World Coins: 1801–1991（英語）. Krause Publications. ISBN 0873411501.
Pick, Albert（1994年）. Standard Catalog of World Paper Money: General Issues. Colin R. Bruce II、Neil Shafer（英語）. Krause Publications. ISBN 0-87341-207-9.

これらの文献は、コインや紙幣の専門家にとって貴重な資料であり、詳細な歴史や特徴を学ぶことができます。

外部リンク

さらに、以下の外部リンクも参考になります。

Cruzi's Coins: オーストラリアのコインに関する情報が掲載されています。
オーストラリア連邦の通貨: オーストラリアの通貨制度の歴史に関する情報が掲載されています。
オーストラリアポンドの硬貨: オーストラリアポンドの硬貨に関する画像や詳細が掲載されています。
* gold coins: オーストラリアの金貨に関する情報が掲載されています。

これらの外部リンクは、オーストラリア・ポンドに関する追加情報や画像を提供しています。これらの資料を通じて、オーストラリアの通貨の歴史についてより深く理解することができます。

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