オートクラッツ

オートクラッツ AutoKratz

概要

イギリス・ロンドン出身のエレクトロデュオ、オートクラッツ（AutoKratz）は、デイヴィッド・コックスとラッセル・クランクからなる二人組です。2000年代後半のニューレイヴやダンス・ロックの潮流の中で登場し、その革新的なサウンドで注目を浴びました。

活動の経緯

彼らが音楽シーンで頭角を現すきっかけとなったのは、フランスの著名なレーベル「キツネ」からリリースしたシングル「Always More」の成功でした。この楽曲は瞬く間にクラブシーンで人気を博し、彼らの名を広めることになります。その後も「Stay The Same」、「Pardon Garcon」、「ReaKtor」といった一連の楽曲を同レーベルから発表し、これらも次々とクラブヒットを記録しました。特に、ロックバンド、プライマル・スクリームの代表曲「Swastika Eyes」をカバーした際には、原曲のボーカルであるボビー・ギレスピー自身から絶賛されるなど、その音楽性は多方面から高い評価を得ました。メジャーデビューアルバムの発表前から、NMEやDJ Magazineといった世界の主要な音楽雑誌で頻繁に取り上げられる存在となり、その登場が大きな話題となりました。

アルバムと日本での人気

2009年に発表したメジャー・デビュー・アルバム『Animal』は、世界各国で順調なセールスを記録しました。特に日本では、彼らに対する注目度が非常に高まりました。大手外資系レコードショップが積極的にプッシュしたこと、日本の人気エレクトロデュオである80kidzの作品にゲスト参加したこと、そしてDEXPISTOLSをはじめとする日本のトップDJたちが彼らの楽曲を頻繁にプレイしたことなどが相まって、日本の音楽メディアやファンから特に熱狂的な支持と高いレビューを獲得することに成功しました。

ライブパフォーマンス

オートクラッツのライブセットは、ボーカルとギターを担当するデイヴィッド・コックスに、ラッセル・クランクがDJとして加わるという構成をとっており、しばしばエレクトロニック・ミュージック界の重鎮であるアンダーワールドのスタイルと比較されることがあります。実際に、彼らはアンダーワールドのロンドン公演にサポートアクトとして招かれた経験があります。また、2008年には世界最大級の音楽フェスティバルであるグラストンベリー・フェスティバルにメインステージ出演を果たすなど、ライブアクトとしての評価も日増しに高まっていきました。さらに、2009年に日本で行われたプロディジーの来日公演でも、サポートアクトとして選ばれるなど、ビッグネームとの共演を通じてその存在感を示しました。

アルバムディスコグラフィ

Down & Out In Paris & London (2008)
Animal (2009)
* SELF HELP FOR BEGINNERS (2011)

外部リンク

オートクラッツ - Myspace

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