オープン・ザ・ドリームゲート王座

オープン・ザ・ドリームゲート王座

オープン・ザ・ドリームゲート王座は、日本のプロレス団体DRAGONGATEが管理・認定する重要な王座です。このタイトルは、2004年7月5日に創設され、最初の王者としてCIMAが認定されました。CIMAは当時、最後のULTIMO DRAGON GYM王者でもあり、王座のスタートにふさわしい選手でした。

王座の特徴

この王座の特筆すべき点は、ベルト中央にあるネームプレートをしまう扉です。王者は挑戦者に鍵を渡し、その挑戦を指名するのが一般的です。また、次期挑戦者が決まる形式には、選手たちがターンバックルに隠された鍵を探し出すという独特の方法もあります。勝者が王座を手にする際には、その鍵を使ってネームプレートを交換し、防衛が成功した場合は、鍵がベルト下部の鍵掛けに掛けられ、その数が防衛回数を示すこととなります。

歴代王者と記録

オープン・ザ・ドリームゲート王座の歴代王者の中で、特に目を引く記録としては、YAMATOが持つ最多戴冠回数6回があります。また、CIMAはその防衛活動において、最多連続防衛回数15回、通算防衛回数22回など数多くの記録を保持しています。CIMAによる最長保持期間は574日であり、通算では1056日に達しています。

さらに、最年長戴冠記録は47歳8か月の望月成晃が持っており、最年少戴冠記録は23歳7か月の菊田円によるものです。興味深いことに、解説的な面でも、望月成晃はデビューからの最長戴冠記録を持つ一方で、菊田円は最短での戴冠記録に名を刻んでいます。

主な出来事

2004年7月4日、CIMAが空位となっていたUDG王座の新王者決定トーナメントに優勝しましたが、翌日、団体名が闘龍門JAPANからDRAGON GATEへ変更されたため、ウルティモ・ドラゴンへベルトを返納しました。その後、CIMAは新設されたオープン・ザ・ドリームゲート王座の初代王者に任命されました。

王座ベルトはこの間に2度デザインが変更されています。2010年には劣化のため新調され、2020年には団体のロゴの変更に伴いデザインが一新されました。また、2015年には神戸での大会後にベルトが紛失するという事件もあり、2代目の同デザインが再製作されました。

2008年には、当時の王者CIMAが負傷欠場中、挑戦者決定戦で感動し、王座を返上する場面が見られました。また2009年には、土井成樹とCIMAが行った史上初のダブルタイトルマッチが行われました。

2012年には、CIMAによる防衛ロード「CIMAロワイヤル」の最終章として、CIMA対鷹木信悟対B×Bハルクによる3WAYマッチが行われ、これは一対一以外での王座戦としては初の試みでした。

外国人選手と他団体の選手

オープン・ザ・ドリームゲート王座を獲得した外国人選手は、リコシェ、PAC、ルイス・マンテの3名のみです。また、外国人同士の王座戦は2014年のリコシェとウーハー・ネイション、2024年のルイス・マンテとギアニー・ヴァレッタ戦が行われました。

結び

王座の試合は多彩で、2023年には初めてマスクマン同士による王座戦も行われるなど、常に新たな挑戦が繰り広げられています。また、金網マッチでの王座戦も初めて取り入れられるなど、進化し続けるオープン・ザ・ドリームゲート王座。プロレス界に与える影響は今後も注目されることでしょう。

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