オーランド・ロマン

オーランド・ブルーノ・ロマン

オーランド・ブルーノ・ロマン（Orlando Bruno Román）は、1978年11月28日にプエルトリコのバヤモンで生まれた元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。彼のプロキャリアは1999年にニューヨーク・メッツから始まりましたが、メジャーリーグへの道はなかなか開かれず、マイナーリーグでの活動が主でした。それにも関わらず、彼は国際的な舞台でプエルトリコを代表する選手として名を馳せました。

経歴

マイナーリーグ時代

ロマンは1999年のMLBドラフトでニューヨーク・メッツに31巡目で選ばれましたが、メジャー昇格を果たすことはできず、長い間マイナーリーグでプレーしました。2006年には第1回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のプエルトリコ代表に選出され、国際的な舞台での活躍を遂げました。2009年には再度WBCに選出され、連続での出場を果たしました。

台湾プロ野球時代

ロマンは2010年に台湾の中華職業棒球大聯盟、兄弟エレファンツに加入し、「羅曼」という登録名で活動しました。2010年シーズンには193イニングを投げ、最多三振を達成しています。次の年、2011年もリーグ最多の投球回を記録し、多数の奪三振を挙げる一方で、打たれることもありましたが、彼はリーグでプレーし続けました。

日本プロ野球時代

2012年に東京ヤクルトスワローズと契約したロマンは、来日初の試合で勝利を収め、シーズン全体で9勝をマークしました。翌2013年にはWBCの代表として3度目の選出を果たし、シーズン内では先発とリリーフを行き来し、最終的に安定したパフォーマンスを見せました。その後、2014年にはクローザーを任されるも、怪我によってシーズンを途中で離脱しました。2015年にはセットアッパーとして重要な役割を果たし、チームのリーグ優勝に貢献しました。

台湾への復帰と引退後

2016年からは再び台湾でプレーし、Lamigoモンキーズで2年間活動しました。再契約後、彼はさらに多くの大会に出場し、特に2017年にはWBCでプエルトリコ代表として準優勝に貢献しました。その後、プエルトリコに戻り、2019年には現役引退を発表します。引退後は指導者として復帰し、富邦ガーディアンズの投手コーチとして活動していましたが、2023年限りで退任しました。

選手としての特徴

ロマンは強力なストレートを武器にしており、その速度は最速156km/hに達することもありました。また、彼は防御率1.16という信じられない投球を記録し、特に中継ぎでの活躍が光っていました。

人物

同じくプエルトリコ出身のディッキー・ゴンザレスとは幼馴染であり、生い立ちを共に過ごしています。音楽ではサルサを好み、日本ではオルケスタ・デ・ラ・ルスの「頑張れロマン」を自身の登場曲としています。

主な業績

• - CPBLで最多勝：1回（2011年）
• - 最多奪三振：2回（2010年、2011年）
• - ゴールデングラブ賞：2回

彼のキャリアは、プエルトリコのプロ野球選手としての誇りと、国際舞台での活躍を象徴するものです。

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