オールスター雪の祭典

オールスター雪の祭典：冬のエンターテインメントの記録

『オールスター雪の祭典』は、1974年から1986年にかけてフジテレビ系列の『火曜ワイドスペシャル』枠で放送された、冬の風物詩ともいえる人気バラエティ番組です。全13回にわたって放送され、スキー場を舞台に繰り広げられる、芸能人たちによる熱気あふれるゲームやパフォーマンスが多くの視聴者を魅了しました。

番組の構成: この番組は、主に二つのチームに分かれた芸能人たちが、雪上で行われる様々なゲームで競い合うという構成でした。雪を舞台にしたユニークなゲームはもちろん、スキー場やロッジでの歌やコント、さらにはドッキリ企画なども織り交ぜることで、バラエティに富んだ内容となっていました。

主な収録場所: 番組の収録は、新潟県苗場スキー場が主な舞台でした。苗場の雪景色と、芸能人たちの軽妙なやり取りが絶妙に調和し、番組独特の雰囲気を作り出していました。回によっては、軽井沢などの他のスキー場を舞台に、二元中継を行うこともありました。

司会陣: 番組の司会は、各回で豪華な顔ぶれが務めました。土居まさるさん、井上順さん、研ナオコさん、郷ひろみさん、あのねのね、おりも政夫さん、三笑亭夢之助さん、明石直子さんなど、人気タレントが司会を務め、番組を盛り上げました。特に、郷ひろみさんは1977年から1984年まで長く司会を務め、番組の顔として親しまれました。

印象的なゲーム: 雪上で行われるゲームは、番組の見どころの一つでした。
パン食い競争: 木馬に乗って坂を滑り下りながら、吊るされたあんパンを口でくわえてゴールを目指す、ハラハラドキドキの競争です。
モモシキー: 雪の入った股引を履いて行われるゲームで、内容は回によって異なり、「二人三脚」や「椅子取りゲーム」などが行われました。
恐怖の90cm級ジャンプ: 高台から雪に向かって飛び降り、飛距離を競う、スリル満点のゲームです。
スーパーマン: スーパーマン風の衣装を着て、両腕を前に伸ばしたまま坂を滑り降りるゲームで、「スーパーマンのテーマ」がBGMとして使われていました。
* 大相撲苗場場所: 肉襦袢を着て相撲取りに扮した芸能人たちが、土俵の上で尻相撲を行う、ユーモラスなゲームです。

これらのゲーム以外にも、様々な企画が用意されており、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされていました。

スタッフ: 番組を支えたスタッフの努力も忘れてはいけません。構成作家、振り付け師、踊り子、プロデューサー、ディレクターなど、多くのスタッフが連携して、この人気番組を作り上げていました。

関連番組: 『オールスター雪の祭典』は、フジテレビが制作した「オールスター」シリーズの番組の一つです。他に『オールスター紅白大運動会』、『アイドル水泳大会』、『オールスター紅白水泳大会』、『オールスター寒中水泳大会』、『オールスター夢の球宴』、『オールスター紅白バレーボール大会』など、様々なスポーツを題材にした人気番組が制作されました。特に、『オールスタースポーツの祭典』は、1982年と1983年に放送され、本番組と同じく苗場スキー場で収録が行われました。

『オールスター雪の祭典』は、冬の寒さを吹き飛ばすような、熱気と笑いに満ちた番組でした。これらのゲームや企画は、当時の人々にとって、冬の楽しい思い出として深く記憶に残っていることでしょう。番組は終了しましたが、その賑やかで楽しい雰囲気は、今も多くの人々の心に生き続けています。

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