オールド・ガード

『オールド・ガード』：不死身の戦士たちの壮絶な戦いと、その運命

Netflixで2020年7月10日に全世界独占配信された映画『オールド・ガード』（原題：The Old Guard）は、長きに渡り人々を影から救ってきた不死身の戦士たちの物語を描いたアクション映画です。アメリカンコミック界の巨匠グレッグ・ルッカとレアンドロ・フェルナンデスによる人気グラフィックノベルを原作とし、『ワンダーウーマン』などの女性監督ジーナ・プリンス＝バイスウッドがメガホンを取りました。キャッチコピーは「彼らの戦いに終わりはない」です。

ストーリー：不死の力と、その代償

アンドロマケ（アンディ）、ブッカー、ジョー、ニッキー。彼らは、不死身の力を持ち、その長大な人生をかけて世界各地で人々を救ってきました。元CIA工作員のコプリーに雇われた彼らは、南スーダンで誘拐された子供たちの救出作戦に参加しますが、それは彼らを不死身の能力を研究しようとする勢力に売るための罠でした。作戦中に不死身の戦士たちの存在を記録された映像は、製薬会社のCEOメリックの手に渡ります。

一方、アフガニスタンでは米海兵隊員ナイル・フリーマンが戦闘で死亡した後、奇跡的に蘇生。彼女はアンディたちと同じ夢を見、自身も不死身であることを知ります。アンディは、ナイルを軍の研究対象にされる前に救出します。

ナイルはフランスでアンディたちと合流し、不死身の真実を知らされます。それは永遠の命ではなく、いつかは治癒能力を失う可能性があるという残酷な事実、そして過去の仲間クインの悲劇的な最期です。クインはかつて捕らえられ、鉄の処女に閉じ込められたまま海に沈められ、500年以上も溺れ続けているのです。

その後、壮絶な戦闘の中で、ブッカーは囮となり、ジョーとニッキーは捕らえられます。アンディは単身で敵を倒しますが、その傷は癒えず、ついに不死の力を失います。ブッカーはコプリーの居場所を突き止めますが、家族より長く生きる運命に絶望したナイルは、チームを離れます。

アンディとブッカーはコプリーと対峙しますが、ブッカーの裏切りによりアンディは重傷を負います。コプリーはメリックが不死身の能力を研究し、拷問することを知り、絶望します。ナイルはアンディたちを救うため、コプリーと共にメリックのオフィスに乗り込み、捕らわれた仲間たちを解放、メリックを殺害します。

ブッカーは裏切りの罰として100年間の孤立を言い渡されます。残されたメンバーは、コプリーから、彼らの過去に行動が世界を救っていたという事実を知らされ、改めて使命感に燃えるのでした。そして半年後、酔いつぶれたブッカーはパリのアパートで、クインと再会し、言葉を失います。

キャストと製作

シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マティアス・スーナールツ、マーワン・ケンザリ、ルカ・マリネッリなど豪華キャストが脇を固めます。2017年に映画化権が取得され、2019年には主要撮影が開始。イギリス、モナコ、パリなどで撮影が行われました。

評価と続編

『オールド・ガード』は批評家から高い評価を得ており、Rotten Tomatoesでは批評家支持率79％、Metacriticでも70/100の高評価を得ています。2021年には続編の制作が決定し、2022年の撮影開始が予定されています。

まとめ

『オールド・ガード』は、不死身の戦士たちの壮絶な戦いと、永遠の命の裏側に潜む孤独や葛藤を描き、観客を魅了する作品です。緻密なアクションシーンと、重厚なストーリー展開、そして豪華キャストの演技が相まって、高い評価を獲得しています。続編も控えていることから、この不死身の戦士たちの物語は、まだまだ続いていくことでしょう。

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