オー・エル・エム

株式会社オー・エル・エム（OLM, Inc.）

株式会社オー・エル・エム（OLM, Inc.）は、日本でアニメや映画の制作を手がける企業であり、IMAGICA GROUPの連結子会社です。自社が制作した作品には『ポケットモンスター』シリーズや、レベルファイブのゲーム作品が多く、特にキッズ向けアニメに強みを持っています。

会社の歴史

OLMは設立当初から、アニメ制作に特化した会社としてスタートしました。設立からしばらくの間は、深夜アニメや大人向けのアニメ制作にも取り組んでいましたが、2007年にプロデューサーの岩佐岳が独立し、以降は現在の形にシフトしました。この変更により、同社はキッズ向けのアニメ制作に特化するようになり、さらに実写映画やフル3DCGアニメにも進出しています。

2017年以降は制作本数が飛躍的に増加しており、他の制作会社との共同作業も増えています。最近では、約13年ぶりとなる深夜アニメが放送されるなど、あらためて多様な作品群を手がけています。アニメの制作部門には、制作と演出、作画を担当する部門のほか、仕上げや背景、中でも撮影を行う2D部門が存在します。CGの制作は、関連会社であるOLMデジタルが担当しています。

チーム制の導入

OLMは、プロデューサー単位のチーム制を導入しており、制作チームはそれぞれ特定の作品に集中して取り組みます。このため、クレジットにはOLMの社名ロゴの下に「TEAM ○○」と表記されることが多いです。さらに、実写映画の制作にも進出し、特に4K・8K対応の作品制作を意欲的に行っています。

社名の由来

社名の「OLM」は「Oriental Light & Magic」の頭文字を取ったものであり、過去にはO.L.Mと表記されることもありました。しかし、ジョージ・ルーカスが創設したILM（Industrial Light & Magic）との関係はありません。

最近の動向

2024年4月1日には、IMAGICA GROUPの人事異動に伴い、創業以来の代表取締役社長である奥野敏聡が退任しました。新たに取締役副社長を務めていた釜秀樹が後任に就任します。またOLMデジタルも子会社として活動しており、こちらでもデジタルアニメーションの企画・制作を推進しています。特に、アニメや実写映画向けの3DCG制作に力を入れています。

デジタルアニメへの移行

OLMは1995年にOLMデジタルを設立し、デジタル技術を活用した制作体制を整えました。最初は『ポケットモンスター』のオープニングやエンディングなど一部で使用されていましたが、2000年代には全編がデジタル制作された作品も登場しました。最近では、Toon Boomを利用したデジタル作画に関する取り組みがあり、2017年には新たなデジタルスタジオが設立されています。

このように、株式会社オー・エル・エムは継続的な成長を遂げ、多様なアプローチによって新しい視点からのアニメ制作を行っています。

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