カイラスギリー

カイラス・ギリー: 架空の宇宙要塞

カイラス・ギリーは、テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』および『∀ガンダム』に登場する架空の宇宙要塞です。この要塞は、ザンスカール帝国によって建設され、その威力は驚異的です。特に、主砲の「ビッグキャノン」は極めて高い破壊力を持ち、かつてのコロニーレーザーをはるかに超える威力を誇ります。

ビッグキャノンの仕組み

カイラス・ギリーの特徴的な要素の一つは、2基の大きな粒子加速装置です。これらはメガ粒子を圧縮し、エネルギーを放出します。これにより物質化寸前の高エネルギー弾を発射することが可能です。このエネルギー供給とビッグキャノンの制御は、通常2隻のスクイード級戦艦によって行われます。また、これらの戦艦にはコネクターが装備されており、要塞と接続することで高度な操作ができます。また、カイラス・ギリーはベスパの補給基地としての役割も担っています。

ザンスカール帝国の脅威

カイラス・ギリーは、地上と宇宙に対してザンスカール帝国の大いなる影響力を示すシンボルとも言える存在です。しかし、不運にも敵対勢力であるリガ・ミリティアによる猛攻に晒され、最終的には陥落してしまいます。特に、技師やトマーシュ・マサリクが関与するハイランドの太陽発電衛星が敵の動きを攪乱するのに貢献しました。

要塞を防衛していたタシロ・ヴァゴは、撤退を余儀なくされ、さらにスクイード級の1隻はリガ・ミリティアによって捕獲されました。この捕獲された艦は後に「リーンホースJr.」として改装され、運用されることになります。

スクイード級戦艦の運命

拡張されたリガ・ミリティアによって鹵獲されたスクイード1は、大規模な改修を受けた後、作戦の一環として活用されました。一方、ザンスカール側に残ったスクイード2は本国に戻った後に改修を受け、「ダルマシアン」として再編されたズガン艦隊の旗艦としての役割を果たします。

他作品におけるカイラス・ギリー

『∀ガンダム』にもカイラス・ギリーの名前が登場します。ここでは、ムーンレィスの艦隊指揮官であるギム・ギンガナムが小惑星を破壊するためにカイラス・ギリーを使うという発言があります。彼はさらに、ターンXを用いてカイラス・ギリーを制御できるとも述べましたが、カイラス・ギリーそのものの映像は登場せず、元の要塞と同一であるかは不明です。

また、福井晴敏の小説『ターンエーガンダム』や、曽我篤士による漫画では、カイラス・ギリという兵器も登場します。これらは月面を一周する運河に設置された粒子加速器を持つ荷電粒子砲であり、地球に対して大きな被害をもたらしました。最終的には∀ガンダムの介入により、その攻撃は阻止されました。

まとめ

カイラス・ギリーはザンスカール帝国の強力な宇宙要塞として、その存在感を確立しています。さまざまなガンダムシリーズの中で描かれる彼の運命は、作品のストーリーにおいて鍵となる要素であり、観る者に深い印象を与えます。近い将来に新作が登場することを期待する声も多い中、カイラス・ギリーは今もなおファンの記憶に残る象徴的な存在となっています。

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