ターンX

ターンX (TURN X)

『∀ガンダム』に登場する、ムーンレィスのギンガナム艦隊が保有するモビルスーツ。
月のマウンテンサイクルで発掘された、一文明を滅ぼすほどの力を持つ古代兵器。
ギンガナム艦隊総司令ギム・ギンガナムが搭乗し、∀ガンダムと死闘を繰り広げた。

機体解説

ギム・ギンガナムが∀ガンダム打倒のため、月のマウンテンサイクルから発掘した機体。
型式番号から度重なる改修を受けたことが推察され、その際に本来の補修パーツを入手できなかったため、左右非対称の姿になったとされる。
開発経緯には諸説あり、ニュータイプのために作られた、あるいは太陽系外で作られた可能性も存在する。
胸部のX字は過去の戦いで受けた傷痕。

∀ガンダムとともに「ターンタイプ」と呼ばれる。
旧文明期の人類がターンXを回収・解析し、外宇宙からの侵略に備えて開発した機体が∀ガンダムであるという説も存在する。

地球圏内部での争いは物量戦争の様相を呈し、文明をリセットし再興すべきと考える∀ガンダム側と、テクノロジーの力で解決しようとしたターンX側が一騎討ちをするに至り、ターンXは敗北した。
機体呼称は「10番目の星に道を曲げられたもの」に由来するとも言われる。

各部機構

ターンXトップ
頭部兼コックピット。
分離して自立飛行可能。
単独でカイラスギリーをコントロールする機能を有する。

背部ウェポンプラットフォーム「キャラパス」
以下の武装を内蔵。
武装は収納した状態でエネルギー充填やメンテナンスが可能。
発掘された他の機体の装備を使用した、あるいは度重なる改修で原型を留めていないとも言われる。
惑星間移動用の推進システムだったという説や、ターンXとは別に発掘されたという説もある。
内部スペースには未発見または喪失した装備の存在が示唆されている。

武装

ビームライフル
∀ガンダムのビームライフルと同系統だが、小型。
状況に応じてモード変換を行う。

バズーカ
実体弾を発射。
ビーム兵器が有効でない場合に真価を発揮する。

ハンドビームガン
劇中未使用の拳銃型ビーム兵器。

3連装ミサイルランチャー
劇中未使用。

ワイヤークロー
右腕に3本内蔵。
先端部に小型クローとレーザー砲が付いている。

溶断破砕マニピュレーター
右腕のアームユニットに内蔵された近接兵器。
機体データベースには「シャイニングフィンガー」として登録されている。

3連装ビーム投射システム
溶断破砕マニピュレーターのクロー部に搭載された固定式ビーム砲。
オールレンジ攻撃時に使用される。

オールレンジ攻撃システム
機体を9パーツに分離し、各パーツからビームを発射。
回避にも使用可能。
各パーツで敵機を包囲し、磁場を発生させて拘束する機能も搭載。
サイコミュシステム搭載を示唆する台詞がある。
包囲攻撃は「ブラディ・シージ」と呼称される。

月光蝶システム
* 股間部の装甲を展開し∀ガンダムの頭部を挟み、月光蝶の力を取り込む機能も存在する。

劇中での活躍

当初はXトップのみで登場。
∀ガンダムが近づくと、両機ともにコックピットのモニターに特異な反応を起こす。

月面都市ゲンガナムの全電力を使って起動。
∀ガンダムとの最初の交戦で、黒歴史のデータを映像に出力した。

2度目の交戦で分離機能を初使用。
∀ガンダムを捕獲するも、ロランには逃げられる。

地球では、ディアナカウンター、ミリシャと交戦。
奪い返された∀ガンダムに対し、謎の機能でデータを取得すると同時に電流攻撃を行い、ジョゼフを戦闘不能にする。

ハリー・オードとポゥ・エイジのスモー2機と交戦し、Iフィールドで金縛りを仕掛けるも、エネルギーを吸収して月光蝶を発動させる。
分離機能でスモーの攻撃を回避し、行動不能にした。

ロランの乗る∀ガンダムと交戦し、お互いに月光蝶を発動させて金縛り状態となるが、コレンの攻撃で機能が回復。
コレンカプルを撃墜する。
その後の一騎討ちで相討ちとなり大破し、∀ガンダムやギンガナムと共にナノマシンの繭に包まれ、機能を停止する。

備考

デザイナーはシド・ミード。
デザインコンセプトはジオング。
左右非対称のデザインは作画に手間がかかるため、スタッフは苦労した。
全身のカラーリングは薄い緑が使用されている。
頭部の「目元」に相当する部分は、本編作画ではガンダムタイプのツインアイのディテールが描かれている。

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