カクレカラクリ

カクレカラクリ

『カクレカラクリ』は、日本の作家、森博嗣による小説作品です。2006年にコカ・コーラの発売120周年を記念して書き下ろされました。同年9月13日にはTBS系列でテレビドラマ化もされ、森作品としては初の映像化作品となりました。

あらすじ

物語の舞台は、寂れかけているとある村。そこには、蝶の家紋を持つ真知家と、風車の家紋を持つ山添家という、長年対立関係にある二つの名家が存在します。

120年前、磯貝機九朗というからくり師によって作られたとされる「カクレカラクリ（隠れ絡繰り）」。それは一体何なのか？そして、互いの家に隠された秘密とは？

物語は、廃墟マニアの大学生、郡司朋成がこの村を訪れることから始まります。彼は、真知家の長女である真知花梨と共に、村に隠された謎を解き明かそうと奔走します。

登場人物

郡司 朋成（ぐんじ ともなり）
廃墟マニアの大学生。好奇心旺盛で、廃墟に隠された歴史や物語に惹かれています。
真知 花梨（まち かりん）
郡司と同じ大学に通う。真知家の長女で、家の秘密に翻弄されながらも、前向きに生きようとしています。
真知 玲奈（まち れいな）
花梨の妹。高校生。物象部の部長を務めています。太一と親しく、バイクを乗り回すなど、姉には秘密にしている一面も。
栗城 洋輔（くりき ようすけ）
郡司の友人。同じく廃墟マニアで、マニア歴は郡司よりも長い。
山添 太一（やまぞえ たいち）
高校生。玲奈の友人。風見温泉の跡取り息子。
磯貝 春雄（いそがい はるお）
玲奈の高校の理科教師。物象部の顧問。祖父は村で有名なからくり師だった。
真知 源治郎（まち げんじろう）
花梨・玲奈の祖父。真知家の現当主。
山添 千都（やまぞえ ちづ）
太一の祖母。山添家の現当主。
磯貝 機九朗（いそがい きくろう）
村のカクレカラクリを製作したからくり師。春雄の祖父。
染川（そめかわ）
千都の運転手。郡司らのからくり探しを妨害する。

テレビドラマ

2006年9月13日にTBS系列で放映されました。

キャスト

阿部（郡司）朋成 - 加藤シゲアキ
栗本（栗城）洋輔 - 平岡祐太
花山（真知）果梨 - 栗山千明
花山（真知）玲奈 - 星井七瀬
風見（山添）太一 - 落合扶樹
花山（真知）源治郎 - 泉谷しげる
風見（山添）千都 - 鰐淵晴子
松川（染川） - デビット伊東
磯貝機九郎 - SUGIZO
磯貝春雄 - 杉本哲太

関連項目

乱れからくり - 泡坂妻夫による小説。本作と同様に、からくりを題材としたミステリー作品です。

外部リンク

テレビドラマ公式サイト

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