カケホとデジラ

カケホとデジラは、KDDIおよび沖縄セルラー電話が提供する携帯電話の料金プランです。2014年6月25日に発表され、同年8月13日よりサービスが開始されました。この料金プランの導入は、NTTドコモやソフトバンクといった他の大手携帯電話事業者よりも遅れており、データ通信容量を家族間で分け合える点が大きな特徴となっています。

サービス提供の背景

2014年1月24日、ソフトバンクが同年4月21日より料金プラン「スマ放題」を提供すると発表しました。これに対し、ドコモも音声通話定額プランを含む「カケホーダイプラン&パケあえる」を2014年4月10日に発表しました。この発表を受けて、ソフトバンクは「スマ放題」の提供開始を延期し、その後7月1日からサービスを開始すると6月7日に発表しました。一方、ドコモは予定通り6月1日より「カケホーダイプラン&パケあえる」の提供を開始し、契約者数を順調に伸ばしました。

当初、KDDIはこれらの動きを静観していましたが、ドコモの契約者数増加を受けて、6月25日に音声通話定額プラン「カケホとデジラ」を発表しました。このプランは、競争が激化する携帯電話市場において、KDDIが顧客獲得を目指す上で重要な戦略となりました。

2015年9月11日には、1回5分までの通話が無料になる「電話カケ放題プランS（スーパーカケホ）」が発表されました。これによって、短時間の通話が多いユーザーにもより魅力的な料金プランが提供されるようになりました。

サービス内容

「カケホ」と「スーパーカケホ」は、通話定額オプションです。「カケホ」は、国内通話が定額で利用できるプランです。「スーパーカケホ」は、1回5分までの通話が無料になるプランです。どちらも、利用状況やニーズに合わせて選択できるようになっています。

料金プラン詳細

カケホ：2,700円（「誰でも割」適用前、スマイルハート割引適用時2,500円）
スーパーカケホ：1,700円（「誰でも割」適用前2,500円、スマイルハート割引適用時1,500円）

データ定額プラン

データ定額プランは、1GBから30GBまで、様々なデータ容量を選択できます。

データ定額1：2,900円（スーパーカケホのみ）
データ定額2：3,500円（カケホのみ）
データ定額3：4,200円
データ定額5：5,000円
データ定額20：6,000円（スーパーデジラ）
データ定額30：8,000円（スーパーデジラ）

これらのデータ定額プランは、個々の利用状況に合わせて最適なものを選べるようになっています。

auスマートバリューによる割引額

auスマートバリューを適用すると、さらに割引が適用されます。

データ定額2・3：永年980円割引
データ定額5・8：最大2年間1,410円割引、3年目以降980円割引
* データ定額10・13：最大2年間2,000円割引、3年目以降980円割引（2015年3月1日より）

まとめ

カケホとデジラは、通話定額とデータ定額を組み合わせた柔軟な料金プランであり、家族間でのデータ容量共有が可能な点が大きな特徴です。後発ながらも、競争の激しい携帯電話市場で顧客を獲得するための重要な戦略として位置づけられています。さまざまなニーズに対応できるよう、幅広いプランが用意されており、ユーザーは自身の利用状況に合わせて最適なプランを選択することができます。

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