誰でも割

auの「誰でも割」とは

「誰でも割」は、KDDIと沖縄セルラー電話が提供するau携帯電話の月額基本使用料割引サービスです。2007年9月1日に開始されました。このサービスを利用するためには、2年ごとの契約更新月に解約する場合を除き、契約解除料（当初は9,975円、後に10,260円（税込））を支払う契約が必要です。しかし、この契約解除料の是非については、現在裁判で争われています。

サービス内容の詳細

「誰でも割」は、CDMA 1X WINとCDMA 1Xの両方のユーザーが加入可能です。加入すると、1年目から基本使用料が割引されます。CDMA 1X WINの場合は50%割引、CDMA 1Xの場合は料金プランに応じた「年割」と「家族割」の4年目以降と同じ割引率が適用されます。無料通話分は「誰でも割」適用後も変わりません。

2008年3月1日からは、「家族割」との併用で、家族グループ間の通話料が100%割引（テレビ電話は60%割引）されるようになりました。契約は2年ごとに自動更新され、更新月以外に解約した場合は契約解除料が発生します。ただし、au買い方セレクトのフルサポートコースを利用した場合や、契約者が亡くなった場合は、契約解除料は免除されます。また、2008年12月1日からは、auを10年以上契約し、「家族割」を併用しているユーザーに限り、契約解除料が3,240円（税込）に減額されます。

以前の「MY割」契約者は、2007年9月から自動的に「誰でも割」に切り替えられました。「年割」、「ガク割」、「スマイルハート割引」とは同時契約できませんが、「家族割」とは併用可能です。2007年11月11日をもってCDMA 1Xの料金プランの新規申し込みは終了し、CDMA 1X WINと同じ料金プランに統一されました。CDMA 1Xユーザーが2007年11月12日以降に料金プランを変更した場合、50%割引が適用されます。

「年割」契約中のユーザーが「誰でも割」に変更する場合、「年割」の解約金は発生しません。変更時点から新たに2年縛りが開始されます。「MY割」時代は更新月に家族割に入っていると「年割＋家族割」に自動的に移行しましたが、「誰でも割」では更新月に家族割に入っていても自動更新されます。

契約解除料の違法性について

「誰でも割」やNTTドコモの「ひとりでも割50」のような割引プランにおける契約解除料の是非は、裁判で争われています。京都消費者契約ネットワークは、2010年6月にNTTドコモとKDDIに対し、解約金を巡る消費者団体訴訟を提起しました。裁判所は、KDDIの「誰でも割」について、違約金請求自体は合法としましたが、解約によって事業者が被る損害を上限額とし、それを上回る請求は無効としました。具体的には、23ヶ月目および24ヶ月目に解約したユーザーに対して、算定損害額（残期間1ヶ月あたり4,000円）との差額を返金するよう命じました。22ヶ月目までの解約は違約金も合法と判断されました。現在、双方が控訴しており、判決は確定していません。

関連項目

家族割
無期限くりこし
au (携帯電話)

他社の類似サービス

NTTドコモ
ファミ割MAX50、ひとりでも割50 - 2年契約を前提とした割引サービス。2007年8月22日開始。
ソフトバンクモバイル
新・自分割引 (オレンジプラン (W))、自分割引50 (ブループラン) - 他社の同サービス契約者の受け皿として2007年9月1日に開始。他社からの契約年数を引き継ぐ。
新・自分割引 (オレンジプラン (X)) - 52%の割引を提供。auのWIN端末専用プランとは異なり、全ての端末で加入可能。

その他

2007年10月までに配布されたチラシにおいて、「契約が2年ごとに自動更新されること」、および「更新月以外に解約した場合に契約解除料が発生すること」の説明が不十分であったとして、公正取引委員会から警告を受けています。

脚注

au:基本使用料・通話料割引サービス＞誰でも割

誰でも割 (@ymobileOfficial) - X（旧Twitter）

カスタマーサービス担当 (@ymobile_Care) - X（旧Twitter）

もう一度検索