カシア郡 (アイダホ州)

カシア郡の概要

カシア郡（Cassia County）は、アメリカ合衆国アイダホ州の南部に位置しており、2010年の国勢調査によるとこの地域の人口は22,952人です。2000年の21,416人から7.2％の増加が見られ、現在では郡庁所在地のバーリー市が最も人口の多い都市となっています。

歴史

カシア郡は1879年2月20日にオワイヒー郡から分離され、アイダホ準州議会によって設立されました。当初の郡庁所在地はアルビオンでしたが、1907年には郡の西部がツインフォールズ郡として独立し、さらに1913年の分割で現在の郡域が成立しました。1918年には郡庁所在地がバーリーに移転され、今日に至ります。郡名はカシア・クリークという水路から由来し、この名称は19世紀の移民隊のリーダーであるジョン・カジアや、当時当地に生息していた植物を指すとも言われています。

郡政府

カシア郡の行政は、アイダホ州の他の郡と同様に、選挙で選出される3人の委員から成る郡政委員会によって運営されています。この他にも、郡事務官、財務官、保安官、監査官、検視官、検事といった役職があり、全てが選挙で選ばれています。また、郡は州内の第27選挙区に属し、選出された議員も全てカシア郡在住で、地域の利害に基づいた法案を扱います。

政治

カシア郡はもっぱら共和党の地盤として知られています。郡の全ての公職が共和党員によって占められ、民主党は議席を獲得することが稀です。共和党の予備選挙が実質的な選挙となることも多く、過去の選挙結果からもその傾向が明白です。2010年の知事選では、共和党の現職バッチ・オッターが76.54％の票を得て勝利したほか、2008年の大統領選においてもジョン・マケインが80.4％を占める結果となり、カシア郡で民主党が最後に大統領選で勝利したのは1940年のルーズベルト以来ありません。

教育

カシア郡の教育は、カシア合同教育学区第151が管轄しており、1950年代に設立されました。この学区にはバーリー高校を含む5つの高校が存在し、地元の学生に教育の機会を提供しています。

地理

カシア郡は、バーリー小都市圏に属しており、その総面積は2,580.31平方マイル（約6,683平方キロメートル）を超えます。このうち、陸地は2,566.45平方マイル（約6,647平方キロメートル）、水域はわずか0.54％にあたる13.86平方マイル（約35.9平方キロメートル）です。郡内で最も高い地点はキャッシュ峰（標高3,151メートル）で、最も低い地点はスネーク川の貯水池、ミルナー湖の標高1,260メートルとなっています。郡南部には、シティ・オブ・ロックス国立保護区があり、古代の岩石が見られる美しい観光スポットとしても知られています。

隣接する郡

カシア郡は、北にミニドカ郡、北東にパワー郡、東にオナイダ郡、南東にユタ州のボックスエルダー郡、南西にネバダ州のエルコ郡、そして西にツインフォールズ郡と接しています。

高規格道路

カシア郡の交通網は、州間高速道路84号線と86号線、アメリカ国道30号線が主要なルートです。また、アイダホ州道27号線、77号線、81号線も通行可能です。

結論

カシア郡は、その豊かな歴史や多様な自然環境、教育機関、発展する政治的風景から興味深い地域といえます。観光と地域社会が融合したこの郡は、アイダホ州の魅力を伝える重要な地区の一つです。

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