カシオペアメッセ・なにゃーと

カシオペアメッセ・なにゃーとは

カシオペアメッセ・なにゃーとは、2002年に開館した二戸広域物産観光センターの愛称です。この施設は、JR東日本の東北新幹線やIGRいわて銀河鉄道線の二戸駅西口に位置しており、二戸市ふるさと振興株式会社が事業主体となっています。

概要

この物産観光センターは、二戸駅を中心とした北東北、特に青森県南部、秋田県北東部、そして岩手県北部の3県の交流と連携のシンボルとして設立されました。施設のデザインは「トリコロールエリア」を意識しており、地域振興や観光情報を発信するためのイベントもさまざまに行われています。

主な施設

1階

• - 物産センター：観光案内所が併設されており、ゆっくりと待つことができるロビーも整っています。
• - メッセホール：250席の収容力を持ち、昇降式のステージも完備。
• - イベントホール：最大で5区画に分けることが可能で、各区画の広さは128m²に及びます。

2階

• - 物産センター：地域の特産物を展示。
• - レストラン：銀河ダイニング「へのへの」で、地元の味が楽しめます。

3階

• - サークルルーム：第1・第2室は洋室、36m²。第3室は和室、21畳の広さ。
• - 会議室：54名まで収容可能。
• - パーゴラデッキ（交流スペース「トリコラボ」）：2018年に改装され、交流の場として利用されています。

愛称の由来

「なにゃー」とは、岩手県二戸地域や青森県八戸地域で伝わる盆踊り「ナニャトヤラ」に由来しています。この施設名には、1991年に名づけられた「カシオペア連邦」が含まれています。この名称は、地域内の複数の市町村を結ぶ形がカシオペア座に似ていることから名付けられました。また、東北新幹線が繋ぐ3県の色をも表現しています。

特徴

施設内には、二戸市街を一望できる展望室があり、その高さは31mです。1階および2階は地域の物産センターとして機能し、二戸駅と密接に結びついています。さらに、1階には岩手県内で2番目に開局したコミュニティFM局「カシオペアFM」のスタジオがあり、一般の人々が生放送を見学できる仕組みになっています。

物産センターには、青森・秋田・岩手の特産品が揃い、訪れた人々に地域の魅力を訴えています。

交通アクセス

カシオペアメッセ・なにゃーは、二戸駅の西側にある橋上駅舎に隣接しており、駅とのアクセスが非常に良好です。新幹線の開業に合わせて、バスやタクシーの乗り場が整備され、主に高速バスや観光バスの発着地となっています。ただし、定期路線バスの本数は限られており、主に東口からの発着が多いのが現状です。

また、近隣の行事に合わせて臨時バスが運行されることもあり、地域活性化の鍵となっています。車寄せも設けられており、訪れる人々が快適に交通手段を待つことができる環境が整っています。

地域振興イベント

二戸市の観光ビジョンでは、観光地別入込客数が減少している現状が示されていますが、カシオペアメッセで行われるイベントは、地域の観光促進に寄与しています。特に「トリコロールフェスタ」などは、多くの人々が集まる場となっており、地域の活性化を図る重要なイベントとなっています。2019年には高校生を対象にした合同企業説明会も行われ、多くの参加者が地域の企業と触れ合う機会が設けられました。

この施設は地域の物産や文化を支え、観光客にとっても訪れるべきスポットとなっています。

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