カステルブオーノ
イタリア共和国南部に位置する
シチリア自治州。この州の
パレルモ県に属する一つの
基礎自治体が、カステルブオーノ(
イタリア語: Castelbuono)です。
シチリア語ではカスディッドゥッブオーヌ(Castiddubbuonu)と呼ばれています。
イタリアにおける
基礎自治体は
コムーネ(Comune)と呼ばれ、日本の市町村に相当する最も小さな行政単位として、住民生活に密接に関わる様々な行政サービスを提供しています。カステルブオーノもまた、この
コムーネ制度のもとで運営されており、およそ8,600人の人々がこの町に居住しています。
地理的特徴
カステルブオーノは、広大な
シチリア島の北岸に位置する
パレルモ県内にあります。
パレルモ県は
シチリア州の北部、ティレニア海に面した地域を含む県であり、州都
パレルモ市がその中心です。カステルブオーノの町は、この
パレルモ県の中央部やや東寄りに位置しており、県庁所在地である
パレルモ市からは、およそ67キロ
メートルほど東南東の方向に離れています。
シチリア島の多くの内陸部と同様に、カステルブオーノ周辺地域も自然豊かな景観が広がっていることが想像されます。
周辺自治体
カステルブオーノは、
パレルモ県内の複数の
コムーネと境界を接しています。隣接する
コムーネは以下の通りです。
チェファル (Cefalù)
ジェラーチ・シークロ (Geraci Siculo)
イズネッロ (Isnello)
ペトラリーア・ソッターナ (Petralia Sottana)
ポッリナ (Pollina)
サン・マウロ・カステルヴェルデ (San Mauro Castelverde)
これらの
コムーネは、互いに地理的に近接しており、歴史的あるいは文化的な繋がりを持っている可能性も考えられます。特に、
チェファルはティレニア海沿岸の有名な観光地として知られており、カステルブオーノとの位置関係からも交流が推測されます。
地方行政における位置づけ
カステルブオーノは、人口規模としては中規模の
コムーネに分類されます。
コムーネは
イタリアの地方行政の根幹をなす存在であり、首長の選出、議会の設置、住民サービス(戸籍、選挙管理、都市計画、一部の教育・福祉サービスなど)の提供といった幅広い権限と責任を有しています。
シチリア自治州は
イタリアの20の州の一つであり、特別な自治権が認められています。
パレルモ県はその
シチリア自治州を構成する県(プロヴィンチャ)の一つであり、カステルブオーノは県の下に位置する
コムーネとして、州や県の行政とも連携しながら地域社会の維持・発展を担っています。
このように、カステルブオーノは
イタリア、
シチリア州、
パレルモ県という階層構造の中にある
基礎自治体であり、約8,600人の住民が暮らす地域社会の核となっています。