カットバンク (映画)

映画『カットバンク』解説

『カットバンク』（原題: Cut Bank）は、2014年に公開されたアメリカ合衆国のクライムスリラー映画です。マット・シャックマンが監督を務め、リアム・ヘムズワースが主演を務めています。本作はシャックマン監督の劇場映画デビュー作となりました。

日本では劇場公開されませんでしたが、2016年7月22日にDVDが発売されています。

あらすじ

物語の舞台は、モンタナ州の小さな町カットバンク。ドウェイン・マクラレンは、恋人のカサンドラと共に都会へ移住することを夢見ていました。しかし、病気の父親の介護が必要なため、その計画を実行に移せずにいました。

そんなある日、ドウェインは郵便配達人のジョージーが射殺される現場に遭遇します。恋人をビデオ撮影していたドウェインは、偶然にも犯行の瞬間をカメラに収めていました。彼はすぐに警察へ動画を提出しますが、警察が捜査を開始したときには、ジョージーの遺体が現場から消えていたのです。

実は、この射殺事件はドウェインが仕組んだものでした。彼は「証拠動画」を警察に提出し、その報奨金で都会へ行こうと企んでいたのです。ドウェインの計画は順調に進むかに見えましたが、予期せぬ人物が介入したことで、事態は予想外の方向へと転がり始めます。

キャスト

ドウェイン・マクラレン：リアム・ヘムズワース（吹替：相樂真太郎）
カサンドラ・スティーリー：テリーサ・パーマー（吹替：北村幸子）
スタン・スティーリー：ビリー・ボブ・ソーントン（吹替：宮健一）
ジョージー・ウィッツ：ブルース・ダーン（吹替：真田正隆）
ダービー・ミルトン：マイケル・スタールバーグ（吹替：福里達典）
ジョー・バレット：オリヴァー・プラット（吹替：菊池康弘）
ヴォーゲル保安官：ジョン・マルコヴィッチ（吹替：西垣俊作）
マッチ：デヴィッド・バーク
グレッチェン：ソーニャ・サロマ（吹替：野々山恵梨）

製作の経緯

2012年4月には、アーミー・ハマー、ベン・キングズレーらの出演が報じられました。しかし、2013年6月には、ハマーの降板が決定し、リアム・ヘムズワースが代役として起用されることが発表されました。（キングズレーも最終的には出演しませんでした。）主要な撮影は、2013年6月14日にカナダのエドモントンで開始されました。

公開とマーケティング

2014年6月16日にロサンゼルス映画祭でプレミア上映され、同年8月にはA24とディレクTVが全米配給権と配信権を獲得しました。その後、トロント国際映画祭やチューリッヒ映画祭など、各国の映画祭で上映されました。2015年2月には、オフィシャルトレーラーが公開されています。

評価

本作に対する批評家の評価は高くありません。映画批評サイトRotten Tomatoesでは、37件のレビューに基づき、支持率は35%、平均点は10点満点で4.8点となっています。Metacriticでは、12件のレビューに基づき、加重平均値は44/100となっています。

Rotten Tomatoesの批評家の総意は、「ベテラン俳優たちの演技は相変わらず素晴らしいが、『カットバンク』は犯罪スリラー映画のありふれた展開の繰り返しであり、予測可能で独創性に欠ける。演技の良さが、退屈なストーリーによって打ち消されている」というものです。

外部リンク

Cut Bank - IMDb（英語）

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