カトル・ラバーバ・ウィナー

『新機動戦記ガンダムW』および『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場する、折笠愛が声を担当する主要キャラクター。

人物像

15歳という若さで、中東系とヨーロッパ系の血を引くカトルは、プラチナゴールドの髪とブルーの瞳を持つ少年。身長160cm、体重41kgと華奢な体格ながら、内に秘めた強い意志と感受性の持ち主です。心優しく穏やかな性格で、音楽を愛し、芸術的な才能にも恵まれています。

特筆すべきは、「宇宙の心を感じとる」と表現される、彼の並外れた感応性です。それは、ヒイロ・ユイがウイングガンダムを自爆させた際の周囲の心境を察知したり、ウイングガンダムゼロに搭乗して制御不能に陥ったヒイロの精神を正気に戻したりするほど。

冷静な判断力と的確な指示能力も持ち合わせており、戦況を把握しながら僚機をサポートします。5人のガンダムパイロットの中で最も長期的な視野を持つ一方、大胆な行動に出ることもあります。

また、他のガンダムパイロットとは異なり、家族構成が詳細に描かれているのも特徴です。29人の姉がいますが、母親から生まれたのはカトルのみで、姉たちは試験管ベビー。母親はカトル出産時に亡くなっています。かつて自身も試験管ベビーではないかと疑い、自暴自棄になった時期もありましたが、マグアナック隊との出会いを経て立ち直りました。

平和主義者の父と対立しながらも、H教授の協力を得てガンダムサンドロックのパイロットとしての訓練を受け、オペレーション・メテオに参加。他のパイロットとは異なり、「真のオペレーション・メテオ」については知らされていませんでした。一見すると戦闘力は低いように見えますが、一般兵士程度なら容易く打ち倒すことができます。

名前の由来はフランス語の「4」。隅沢克之によれば、姓は中東系の少女漫画のキャラクターから取られています。容姿は、隅沢が白人であると決定し、「アラブには金髪碧眼のアーリア人もいたはず」という理由で現在の姿になりました。

劇中での活躍

新機動戦記ガンダムW

地球降下後はマグアナック隊と行動を共にし、トロワと出会い、他のガンダムパイロットたちと合流。コロニーがOZの敵であるという声明に衝撃を受けながらも、デュオや五飛と共に宇宙へ上がろうとします。OZの足止めに遭い、サンドロックを自爆させて脱出。その後、ウィナー家のコロニーに漂着し、姉のイリアに看病されます。父親と再会するも、オペレーション・メテオを無益だと叱責され、再び対立。父親を目の前で失い、絶望と怒りから封印されていたウイングガンダムゼロを起動させ、ゼロシステムに支配され暴走しますが、トロワの説得によって正気を取り戻します。その後、ヒイロと共に地球に降下し、サンクキングダムの完全平和主義に希望を見出し、同国を守るために戦います。サンクキングダム崩壊後は、ピースミリオンと行動を共にし、ガンダムサンドロック改を駆り、Gチームを結成してホワイトファングと戦います。ドロシー・カタロニアとの対決で重傷を負いますが、生き延びます。

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz

太陽にガンダムを破棄する計画を実行しますが、事態の急変によりガンダムを回収。ヒイロ、デュオ、トロワにガンダムを託し、自身はガンダムサンドロック改（EW版）を駆り、マリーメイア軍との戦いに挑みます。

PREVENTER・5

ウィナー家での仕事に辟易していたところ、五飛に誘われ、立て篭もり事件の解決に協力します。

搭乗機

XXXG-01SR テレビアニメ'>[ガンダムサンドロック]
XXXG-01SR ガンダムサンドロック（EW版）
XXXG-01SR2 ガンダムサンドロック改(テレビアニメ)
XXXG-01SR2 ガンダムサンドロック改（EW版）
OZ-07AMS エアリーズ
XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ(テレビアニメ)
XXXG-00W0 ウイングガンダムプロトゼロ(敗者たちの栄光)
SK-12SMS トーラス（サンクキングダム仕様）(テレビアニメ)
* OZ-13MSX2 メリクリウス

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