カナフレックス硬式野球部

カナフレックス硬式野球部

カナフレックス硬式野球部は、滋賀県東近江市を拠点とした社会人野球のチームです。このチームは、日本野球連盟に加盟し、企業チームとして活動しています。運営母体であるカナフレックスコーポレーションは、パイプやホース、建材の製造・販売を手掛ける企業であり、滋賀工場に拠点をおいています。

創部の背景

カナフレックス社では、かつて存在した軟式野球部を復活させる計画を持っていましたが、社長の金尾茂樹氏の意向により、より強いチームを構築するために硬式野球部の創設が決定しました。その結果、2013年に正式にカナフレックス硬式野球部が創部され、入団セレクションが行われました。チームとしての活動は、同年12月に日本野球連盟に登録されることで正式にスタートしました。

初代監督には、関西独立リーグ・大和侍レッズから移籍した飯田将多が就任しました。彼は投手としての能力だけでなく、競技者としての経験も活かし、チームを指導する役割を担いました。また、NPBで経験豊富な高橋二三男が顧問として参加し、チームの基盤を強化しました。

創部後の成績と成長

初年度の2014年は、都市対抗野球の滋賀県1次予選と日本選手権近畿地区予選で敗退しましたが、飯田が退職した後の2015年には、南海ホークスの元選手である河埜敬幸を新監督に迎え入れました。顧問の高橋もコーチとして貢献し、一層のチーム強化が図られました。この年の日本選手権では、チームとして初の全国大会出場を果たし、注目を集めました。

その後の2016年には、部員から2名が都市対抗の全国大会に補強選手として選出され、その成長を実感させる一因となりました。エースの大西健太はNTT西日本に、内野手の藤井宏政は三菱重工神戸・高砂にそれぞれ選ばれました。さらに、安田権守外野手はKBOリーグの斗山ベアーズに入団し、プロ野球未経験の部員から初めてプロデビューを果たしました。

その後も、多くの経験豊富な選手が関与し、チームは徐々にその実力を高めていきます。河埜はGMに就任し、元プロ選手の山田勉が新監督に就くなど、体制も整備されました。2021年には阪神タイガースで活躍した福間納を投手コーチに迎え、2022年から彼が監督に就任しました。

練習環境の整備

カナフレックス硬式野球部では社会人野球のシーズン中でも、業務を優先するための「社業優先期間」が設けられています。これにより、社員選手は勤務を優先しつつ、活動することが求められます。創部当初は「おくのの運動公園」で練習が行われていましたが、河埜監督の就任後、社内での練習環境の改善が実現し、練習時間が増えました。また、特に全体練習が行えるように、勤務シフトの調整も行われ、チームとしての活動がより充実していました。

まとめ

カナフレックス硬式野球部は、企業体としての責任を果たしながらも、高い目標を持つチームとして地域での存在感を発揮しています。プロ選手も輩出し、未来への期待も大きいこのチームの行く先に、今後も注目が集まります。

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