カブトガニ号

カブトガニ号高速バス路線

カブトガニ号は、中国バスが運行する高速バスで、大阪府大阪市と岡山県の浅口市や笠岡市、さらには広島県福山市の神辺地域を結んでいます。この路線は笠岡市に生息するカブトガニから名付けられた愛称が特徴です。バスは全便予約制で、自由席の形態を採っており、当日空席がある場合には予約なしでも乗車が可能です。ただし、運行の変更に伴い、井笠鉄道が発行していた乗車券や回数券は無効となりました。

歴史

このバス路線は1998年3月10日に井笠鉄道によって2往復の運行からスタートしました。2002年には運行便数が3往復に増加し、2012年10月31日には井笠鉄道がバス事業から撤退することが決まり、翌日からは中国バスが運行を引き継ぎました。その後、数回の変更を経て、2013年3月16日にはUSJや上本町バスセンターへの乗り入れを廃止し、発着地をなんば（OCAT）と大阪駅前に変更しました。2020年4月には新型コロナウイルスの影響で全便が運休となりましたが、運行は復活しています。

運行会社と車両について

現在、カブトガニ号の運行は中国バスの福山営業所が担当しています。このバスは笠岡市からの資金支援を受けており、地元の漫画家、南一平が手掛けたイラストが施された専用車両が使用されています。しかし、車検などの理由で他路線のバスを使用することもあります。また、感染拡大の影響で一時的にバスのラッピングが解除され、ICカードリーダーが取り付けられた車両もあります。

なお、大阪での予約や発券業務は、近鉄バスの布施営業所が担当しています。

停車停留所

停車停留所の一部としては、(なんば(OCAT) - 大阪駅前 - 鴨方天草 - 里庄駅前 - 美の浜バスターミナル - 総合卸売市場前 - 笠岡市役所前 - 追分 - 宮の端 - 井原駅2番のりば - 高屋 - 神辺(福山市役所神辺支所前)) が設定されています。ただし、相互乗降はできない決まりがあります。

運行経路

カブトガニ号は、大阪市内を出発し、阪神高速道路を通り、中国自動車道や山陽自動車道を経由して浅口市、里庄町、笠岡市、井原市、福山市へと向かいます。

途中休憩

旅の途中で瀬戸PAでの休憩が設けられています。これにより、長距離の移動も快適に行うことができます。

車内設備

バス内は4列シートが配置され、トイレも完備されています。快適な旅行のための設備が整っており、乗客は安心して移動できます。

カブトガニ号は、大阪と岡山・広島をつなぐ重要な交通手段として、多くの利用者に支持されています。

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