カリーナ・カネラキス

カリーナ・カネラキス：才能あふれるアメリカの指揮者、ヴァイオリニスト

カリーナ・カネラキス（Karina Canellakis, 1981年8月23日 - ）は、アメリカ合衆国出身の指揮者であり、ヴァイオリニストとしても活躍しています。音楽一家に生まれ育ち、幼い頃から音楽に親しんできました。

略歴

ニューヨークで、ジュリアード音楽院で出会った両親のもとに生まれ育ちました。父は指揮者、母はピアニストという音楽一家です。3歳からヴァイオリンを始め、12歳ごろから指揮者を志すようになりました。

カーティス音楽院でヴァイオリンをアイダ・カヴァフィアンに師事し、ソロ・室内楽奏者として活動後、ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーでヴァイオリンを演奏しました。そこでサイモン・ラトルに指揮者への転向を勧められ、ジュリアード音楽院で指揮を学びました。

2013年にプロの指揮者としてデビューし、ダラス交響楽団のアシスタント・コンダクターを経て、2019年からはオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、ベルリン放送交響楽団の首席客演指揮者を務めています。2020年からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者にも就任しました。

ヴァイオリニストとしても、シカゴ交響楽団での演奏や、ベルゲン交響楽団のゲスト・コンサートマスターを務めるなど、ソリストとして活動しています。ブーレーズ、ラトル、ハイティンクといった巨匠たちの指揮のもとで演奏するほか、「弾き振り」も行っています。使用楽器は、個人パトロンから特別貸与された1782年製のマンテガッツァです。

「女性指揮者」として

タキ・コンコルディア・コンダクティング・フェローシップを受賞するなど、「女性指揮者」としての活躍も注目されています。カネラキス自身は、女性指揮者への特別な支援は不要と考えていますが、女性が指揮者として活躍する道を切り開いたマリン・オールソップに敬意を表しています。

ディスコグラフィ

アンソニー・チュン：モア・マルギナリア／アズームド・ロールズ／バガテル集
藤倉大：チャンス・モンスーン／レア・グラヴィティ／チェロ協奏曲（アンサンブル版）

初演作品

デイヴィッド・ラングのオペラ『ザ・ルーザー』
ピーター・マクスウェル・デイヴィスのオペラ『ザ・ホグブーン』
* セバスティアン・カリアー『ヴァイオリン協奏曲』

カリーナ・カネラキスは、その卓越した音楽性と才能で、世界中のオーケストラや聴衆を魅了し続けています。今後の活躍がますます期待される、注目の指揮者です。

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