カリー郡 (オレゴン州)

カリー郡の概要



カリー郡は、アメリカ合衆国オレゴン州に位置する郡で、郡名はオレゴン準州知事を務めたジョージ・ロー・カリーに由来します。2020年の国勢調査によると、人口は23,446人で、郡庁所在地はゴールドビーチです。

経済



1852年に金などの貴金属が発見されたことをきっかけに、多くの人々が水運を利用してカリー郡沿岸部に入植しました。しかし、内陸部の交通網はなかなか発展せず、20世紀に入っても陸の孤島のような状態でした。ガサケット山周辺では現在もコバルトニッケルクロムの採掘が行われていますが、カリー郡の経済はすでに農業と伐木業が中心となっています。ローソンヒノキやマートルウッド(カリフォルニアゲッケイジュ)は主要な輸出資源です。

カリー郡には、牛や羊を育てるのに適した広大な放牧地があります。また、ブルーベリーや園芸用苗木の生産も盛んで、特にテッポウユリはアメリカ国内で栽培される90%をカリー郡で生産しています。2001年には、タンオークがカシ突然枯死病菌に感染し、苗木生産に大きな打撃を受けましたが、感染を19平方キロメートルに抑えることに成功しました。観光業もまた、カリー郡経済において重要な位置を占めています。アメリカ合衆国森林局は、州内の面積の59%を所有しています。ブルッキングズ港は、オレゴン海岸で最も安全な港の一つとして知られています。

地理



カリー郡の面積は、隣接するクーズ郡やジョセフィーン郡との境界線調整を経て、当初の3,900平方キロメートルから5,150平方キロメートルに拡大しました。そのうち、陸地が4,215平方キロメートル、水面が935平方キロメートル(全体の18.16%)です。オレゴン州最西端のブランコ岬がカリー郡に位置しています。

隣接郡



  • - 北: クーズ郡
  • - 北東: ダグラス郡
  • - 東: ジョセフィーン郡
  • - 南: デルノルト郡(カリフォルニア州

人口動態



2000年国勢調査に基づいた人口統計データは以下の通りです。


人種別人口構成:
  • - 白人: 92.89%
  • - アフリカ系アメリカ人: 0.15%
  • - ネイティブアメリカン: 2.14%
  • - アジア人: 0.70%
  • - 太平洋諸島系: 0.11%
  • - その他の人種: 1.11%
  • - 混血: 2.90%
  • - ヒスパニック・ラテン系: 3.60%

年齢別人口構成:
  • - 18歳未満: 19.20%
  • - 18-24歳: 4.80%
  • - 25-44歳: 20.00%
  • - 45-64歳: 29.40%
  • - 65歳以上: 26.60%
  • - 年齢の中央値: 49歳

性比 (女性100人あたり男性の人口):
  • - 総人口: 96.60
  • - 18歳以上: 94.80

世帯と家族 (対世帯数):
  • - 18歳未満の子供がいる世帯: 20.90%
  • - 結婚・同居している夫婦世帯: 54.50%
  • - 未婚・離婚・死別女性が世帯主の世帯: 7.20%
  • - 非家族世帯: 35.20%
  • - 単身世帯: 29.70%
  • - 65歳以上の老人1人暮らしの世帯: 14.70%

平均構成人数:
  • - 世帯: 2.19人
  • - 家族: 2.66人

収入:
  • - 収入の中央値
- 世帯: 30,117米ドル
- 家族: 35,627米ドル
  • - 性別
- 男性: 31,772米ドル
- 女性: 22,416米ドル
  • - 人口1人あたり収入: 18,138米ドル

貧困線以下
  • - 対人口: 12.20%
  • - 対家族数: 9.70%
  • - 18歳未満: 13.60%
  • - 65歳以上: 10.60%

コミュニティ



:
  • - ブルッキングズ
  • - ゴールドビーチ
  • - ポート・オーフォード

非法人共同体および国勢調査指定地域:



外部リンク



カリー郡公式ウェブサイト

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。