カルメル山の聖母教会 (ブロンクス区)

カルメル山の聖母教会の概要

カルメル山の聖母教会（英語: Church of Our Lady of Mount Carmel）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市のブロンクス区フォーダムに位置します。具体的には、フォーダム大学から南へ3ブロックの距離にあり、ベルモント・アベニューと東187番街の交差点に位置しています。この教会は、ニューヨーク大司教区に属するカトリック教会の一つです。

教区の歴史

この教区の設立は1892年に遡ります。当時、マンハッタン区の東115番街447番地にイタリア系住民を対象とした教区教会が存在していました。しかし、カルメル山の聖母教会はそれとは異なる独立した教会として設立されました。当時、183番街とパラム・アベニュー周辺に住むイタリア系住民の要請に応じて、神学博士のダニエル・バーク師（Rev. Daniel Burke, D.D.）が1906年から宣教活動を始めました。当初、集まった人数は約150人ほどでしたが、1909年にはフランシス・マグリオッコ師（Rev. Francis Magliocco, D.D.）が支援者として加わりました。

さらに、1906年の夏には教区が設立され、元々は商店だった建物がチャペルに改装され、J・カフッツィ師が司祭代行に就任しました。集まる会衆の人数は急増し、1907年には大人1,134人と子ども150人に達し、1914年には成人だけで2,500人に達しました。また、日曜学校には800人の子どもたちが通っていました。

教会の建物

教会の建物に関してですが、バーク神父が1906年に21,000ドルを投じて、187番街とベルモント・アベニューの交差点で7区画の土地を購入しました。この土地に基づき、1907年6月29日には当時のファーレー大司教（後の枢機卿）が教会の隅石を置きました。1907年12月25日には、750席の地下教会が開堂し、1912年には上階の500席の教会が完成しました。そして1917年には上階の教会が正式に献堂されました。教区司祭館の住所は、627 East 187 St., Bronx NY 10458です。

教区の神父

ここで歴代の神父についても触れておきます。初代神父はJ・カフッツィ師で、1906年から1931年9月29日まで奉仕しました。彼の後はフランシス・マグリオッコ師が支援を行い、教区の基盤が固化しました。近年では、2015年から2019年にかけてジョナサン・モリス師が、2021年からはホセ・フェリス・オルテガ・デ・ラ・フエンテが教区の司祭として在任しています。

アワー・レディ・オブ・マウント・カーメル学校

カルメル山の聖母教会に隣接して設置されたアワー・レディ・オブ・マウント・カーメル学校（Our Lady of Mount Carmel School）は、東189番街とバスゲイト・アベニューの角地にあります。この学校は各学年に25名から30名程度の生徒を受け入れており、地域の教育の一翼を担っています。

まとめ

カルメル山の聖母教会は、地域社会に深く根ざした重要な宗教的及び教育的役割を果たしています。その設立から関わった多くの人々の努力によって、今の姿が形成されてきました。

もう一度検索