カルロス・エンリケ・ジョゼ・フランシスコ・ヴェナンシオ・カジミーロ

カゼミーロ (Carlos Henrique Venâncio Casimiro)

カゼミーロは、1992年2月23日にブラジルのサンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポスで生まれたサッカー選手です。現在はプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドFCでミッドフィールダーとして活躍しており、ブラジル代表にも選ばれています。彼の名前は「カジミーロ」とも表記されますが、一般的には「カゼミーロ」が用いられています。

クラブ経歴

サンパウロFC

カゼミーロのサッカーキャリアは、地元のサンパウロFCから始まりました。幼少期にはフォワードとしてのトライアルを受けましたが、ディフェンシブ・ミッドフィールダーとしての才覚が認められ、2002年にユースチームでプレーを開始。その後、2010年にトップチームに昇格し、7月25日にサントスFC戦でプロデビューを果たしました。8月15日にはクルゼイロEC戦で初ゴールを決め、その才能を見せつけました。

レアル・マドリード

彼のキャリアは2013年に始まるレアル・マドリードへの移籍で一変します。まずはカスティージャにレンタルされ、親チームであるレアル・マドリードでも2013年4月20日のレアル・ベティス戦で初出場を果たします。翌年、600万ユーロで正式に契約し、その後もレンタルや復帰を繰り返しながらクラブで地位を確立しました。

2016-17シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで重要な役割を果たし、連続してチャンピオンズリーグ優勝に貢献しました。特にリヴァプールFCに対しての決勝戦ではスタメン出場し、チームの3連覇に寄与しました。

マンチェスター・ユナイテッド

その後、2022年にはマンチェスター・ユナイテッドに移籍。新しい挑戦に乗り込む形となりました。彼はメディカルチェックと契約を経てチームに加入し、移籍直後からその存在感を示しました。10月22日のチェルシーFC戦では初ゴールを記録し、EFLカップの決勝でも決勝点を挙げる活躍を見せています。

代表経歴

カゼミーロは、サンパウロでの活躍を背景に、ブラジル代表にも選出されました。コパ・アメリカ2015に出場し、後の大会でも重要な選手としての地位を確立しました。特に2018 FIFAワールドカップではスタメンとしてプレーし、エクアドル戦でスターティングメンバーに抜擢され、その後は継続的に代表チームでの出場機会を得てきました。2022年のカタールW杯ではスイス相手に決勝ゴールを決めるなど、チームのペースを引き寄せるプレーを見せています。

プレースタイル

カゼミーロのプレースタイルは非常に多才で、中盤での守備的役割を担うだけでなく、攻撃にも貢献できる選手です。彼は球際に強く、ボールを奪う能力に長けています。また、クロード・マケレレとの比較をされることが多く、自らもそのスタイルに影響を受けたと語っています。

個人成績とタイトル

カゼミーロは、サンパウロFC時代から始まりレアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドを通じて多くのタイトルを獲得しています。特にレアル・マドリードでは、チャンピオンズリーグを5回制覇し、クラブのレジェンドの一人と言えるでしょう。また、代表チームとしてもコパ・アメリカを含む様々な大会で活躍し、ブラジルサッカー界に多大な貢献をしています。

カゼミーロは自身の成長とともに、サッカー界での地位を確立していく過程において、常に新たな挑戦を続けています。

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