カルロス・サルセド

カルロス・ホエル・サルセド・エルナンデス

カルロス・ホエル・サルセド・エルナンデス（1993年9月29日生まれ）は、メキシコのグアダラハラ出身のプロサッカー選手で、現在はトロントFCに所属するディフェンダーです。彼はその力強い体格とアグレッシブなプレースタイルから、スペイン語で「エル・ティターン」と称されています。この名前はギリシャ神話の巨神に由来し、彼のプレースタイルを象徴しています。

経歴

初期とクラブサッカー

サルセドは、グアダラハラの強豪クラブCDグアダラハラでユース選手としてキャリアをスタートしました。2008年にはUANLティグレスに移籍し、そこでサッカーの基礎を培いました。2012年にはアメリカのメジャーリーグサッカー（MLS）に挑戦する機会を得て、レアル・ソルトレイクに所属することになります。彼はここで急速に成長し、2013年5月4日にはプロとしてのデビューを果たしました。

その後の2015年、実家のクラブCDグアダラハラと契約を結び、そこで再びの成長を遂げました。このクラブでのプレーを経て、彼はイタリアのACFフィオレンティーナにレンタル移籍し、イタリアセリエAでの経験も積むことになります。2018年、彼はアイントラハト・フランクフルトに完全移籍、さらには2019年にはUANLティグレスに4年契約で戻りました。2022年にはトロントFCへと移籍し、現在も活躍を続けています。

代表としての道

サルセドはアンダーカテゴリーの代表としても活躍し、特にU23チームではリオデジャネイロオリンピックに出場しました。ここでの経験は彼のキャリアにとって大きな財産となりました。2015年にはメキシコ代表としてフル代表デビューを果たし、以降もコパ・アメリカなどの国際大会に選出されています。特に2019年のCONCACAFゴールドカップでは重要な役割を果たしました。

プレースタイルと特徴

彼のプレースタイルは、強靭なフィジカルと高いスライディングタックル能力に特徴づけられます。ロングフィードや精度の高いパスも得意とし、チームの攻撃を支える役割も果たします。一方で、彼の長身にもかかわらず空中戦での競り合いが弱点とされており、さらにアグレッシブなプレースタイルが災いし、しばしば警告を受けることもあります。それでも、彼はキエッリーニに例えられるほどの才能を秘めています。

プライベート

彼の名前は元メキシコ代表のカルロス・サルシドと似ていることからしばしば混同されることがあります。サルセド自身もこの点に関してユーモラスに受け止めています。

タイトル

彼のキャリアでのタイトルには、CLUB CDグアダラハラのコパ・メヒコやスーペルコパ・メヒコ、アイントラハト・フランクフルトでのDFBポカール、そしてUANLティグレスでのリーガMXやCONCACAFチャンピオンズリーグの優勝があります。また、フル代表としてもCONCACAFゴールドカップでの優勝を経験しています。彼は今後も多くの成功が期待される選手です。

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