カルロス・デル・セロ・グランデ

カルロス・デル・セロ・グランデは、1976年3月13日スペインのマドリード、アルカラ・デ・エナーレス出身のサッカー審判員です。彼は、マドリードのコミュニティの審判委員会に所属し、ラ・リーガで審判を務める傍ら、国際サッカー連盟 (FIFA) 登録の国際審判員としても活動しています。特筆すべきは、本職が警察官でありながら、現在は休職して審判業に専念している点です。

ラ・リーガでの活躍

2011年、セルタ対グラナダの試合でラ・リーガの審判としてデビューを果たしました。その後、ラ・リーガの担当審判員として正式に登録され、2011年9月11日にはベティス対マヨルカの試合でデビューを飾りました。2014年から2015年のシーズンでは、スペイン1部リーグの審判ランキングで平均9.53という高スコアを記録し、2位にランクインしました。

重要な試合の担当も多く、2016年5月22日には、バルセロナとセビージャの間で争われたコパ・デル・レイ決勝の主審を務めました。また、同じカードで行われた2018年のコパ・デル・レイ決勝では第4の審判員を務めています。さらに、2018年8月12日には、バルセロナとセビージャが対戦したスーペルコパの主審を担当しました。この試合は、スペイン国内の公式戦で初めてVAR (ビデオアシスタントレフェリー) が導入された試合として、歴史的な意味を持っています。

国際舞台での活躍

2013年1月に国際審判員として登録されて以来、国際試合でも審判を務めています。国際試合デビューは、2013年5月26日にスコットランドとジョージアの間で行われたU-19欧州選手権のエリートラウンドでした。2019年1月からは、UEFA (欧州サッカー連盟) のエリートカテゴリーの審判として活躍しています。

2019 FIFA女子ワールドカップでは、アメリカとオランダが対戦した決勝戦でVARチームの一員として参加しました。スペインサッカー連盟から派遣された2人の審判の1人として、FIFA女子ワールドカップでVARが導入された初の決勝戦という歴史的な試合に携わりました。この試合の主審は、フランスのステファニー・フラパールが務めました。

EURO 2020にも派遣され、アントニオ・マテウ・ラオスと共に、イタリアとイングランドが対戦した決勝戦で第4の審判員を務めました。

受賞歴

数々の功績が認められ、以下の賞を受賞しています。

セグンダ・ディビシオン ゴールデンホイッスル (1): 2010年
ビセンテアセベド賞 (1): 2016年
* グルセタ賞 (2): 2018年、2019年

カルロス・デル・セロ・グランデは、スペインを代表する審判員として、国内外の重要な試合で正確かつ公平なジャッジメントを提供し、サッカー界に貢献しています。

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