カルヴィン・マーフィー

カルヴィン・ジェローム・マーフィーの経歴

カルヴィン・ジェローム・マーフィー（Calvin Jerome Murphy）は、1948年5月9日生まれのアメリカのバスケットボール選手で、特にNBAのヒューストン・ロケッツでの活躍が知られています。コネチカット州ノーウォーク出身で、ナイアガラ大学を卒業後、1970年にロケッツにドラフトされ、身長175センチメートル、体重72キログラムという小柄な体型にもかかわらず、プロの舞台で13年にわたって輝かしいキャリアを築きました。1993年にはバスケットボール殿堂に選ばれ、その功績を称えるために、ロケッツの背番号「23」は永久欠番として保存されています。1983年に現役を引退した後は解説者としても活動しています。

生い立ちと学生時代

マーフィーは母親と6人の姉妹がバトントワリングに親しんでいた影響を受け、自身もバトンを始めました。1963年には全米大会で優勝し、その後も様々なメジャースポーツイベントへの参加を果たしました。しかし、バトンへの情熱は次第に薄れ、NBAスーパースターのオスカー・ロバートソンへの憧れからバスケットボールに心を傾けるようになります。高校時代にはノーウォーク高校で卓越した成績を収め、オールアメリカンに2回選出されるなど、バスケットボール選手としての才能が開花しました。

ナイアガラ大学での活躍

大学ではフランク・レイデンの指導の下、ナイアガラ大学でスター選手となります。1968年には平均38.2得点という驚異的な記録を残し、全米得点ランキングで2位を獲得しました。この間、彼は毎年オールアメリカンに選ばれるほどの選手に成長し、通算77試合で2,548得点を記録しました。

ヒューストン・ロケッツでのキャリア

マーフィーは1970年にNBAのドラフトでサンディエゴ・ロケッツから指名されますが、175センチの身長のため、プロの舞台では評価が低かったものの、ルーキーシーズンからその実力を証明しました。彼はチームの主力として活躍し、1971年には平均18.2得点を記録するなど、着実に成長していきます。

1976年には新たにモーゼス・マローンが加入し、チームは49勝を挙げて初の地区優勝を果たしました。1980-81シーズンには、懸命なプレーで8位シードからの驚異的な快進撃を実現し、NBAファイナルに進出したものの、ボストン・セルティックスに敗れてしまいます。

献身的なプレースタイルと成績

マーフィーはその速さと卓越したシュート技術で知られ、特にフリースローの名手として名を馳せました。彼は通算78本のフリースローを成功させたことがあり、フリースロー成功率.958という記録も持っています。また、彼のキャリア成績には、出場試合1,002試合、得点17,949得点（平均17.9得点）、アシスト4,402（平均4.4アシスト）が含まれており、いずれもチーム歴代で上位にランクされています。

引退後の活動

引退後、マーフィーの足跡はロケッツのチーム史に深く刻まれています。彼は解説者としてのキャリアも築き、2007年からはESPNラジオのヒューストン局で「The Calvin Murphy Show」のホストとして知られています。彼のバスケットボール界での影響力は今なお続いており、ファンや後進に多大な影響を与えています。

もう一度検索