カンジヤマ・マイム

カンジヤマ・マイムについて

カンジヤマ・マイムは、日本を代表するマイムのグループで、そのスタイルは多くの人々に支持されています。グループ名の由来は、「感じる」心が「山盛り」になった「マイム」という意味であり、その活動には深い思いが込められています。1985年に、アメリカのマイムの大家トニー・モンタナロに師事した藤倉健雄によって結成されました。

活動の経歴

カンジヤマ・マイムは、ユニークな「話しながらのマイム」を取り入れたことで、幅広い観客層に受け入れられました。演芸場でのパフォーマンスだけでなく、日本テレビの『笑点』やNHKの『笑いがいちばん』などの演芸番組にも出演し、その名を広めました。また、教育テレビの番組『ユメディア号子ども塾』や、旅行番組『遠くへ行きたい』といった様々な媒体にも取り上げられています。

2001年には、藤倉健雄がアメリカのウィスコンシン大学からフェローシップを受けて渡米し、演劇学部において教育演劇クラスを指導しました。2006年には教育演劇に関して博士号を取得し、日本での活動を再開。以降、彼の研究や教育活動が評価され、2008年にはアメリカ教育演劇協会から最優秀論文賞を受賞するという快挙を成し遂げました。この受賞は、日本人として初めてのことでした。

独自の芸と教育活動

カンジヤマ・マイムには、特に人気のあるパフォーマンススタイルとしてラジオ体操をアレンジした「マイム体操」もあります。このユニークな試みは、観客に楽しみながら体を動かす機会を提供しています。また、藤倉健雄は早稲田大学や上智大学で演劇に関連する講義を担当し、マイムに関する著作も積極的に行っています。現在では、NHKワールドによる『Nihongo Quick Lesson』で日本語を教えるコーナーを担当し、さらに『おかあさんといっしょ』の新コーナー「パント!」の振り付けと指導にも関わっています。

メンバー紹介

現在のカンジヤマ・マイムのメンバーは以下の通りです。

• - 藤倉健雄 - 現在のカンジヤマA。1958年生まれ。1980年に演劇学部でトニー・モンタナロに師事し、その後2001年にはウィスコンシン大学からフェローシップを受け渡米。現在は早稲田大学国際教養学部の非常勤講師です。
• - 渡邊ありさ - 現在のカンジヤマB。幼少期からダンスを学び、アメリカやヨーロッパでの修行を経て、2012年よりカンジヤマ・マイムに参加。
• - 現在のカンジヤマC - 多摩美術大学大学院を卒業後、身体表現に興味を持ちパントマイムの道を選びました。

元メンバー

元メンバーには、服部宣子がいます。彼女は1946年生まれで、2017年に急性骨髄性白血病で亡くなるまで活躍していました。服部は最初バレエを学んだ後、パントマイムに転向し、ヨネヤマ・ママコに師事。さらにアメリカでトニー・モンタナロに学びました。

著書

カンジヤマ・マイムに関連する著書には、「おしゃべりなパントマイム」「ザ・パントマイム」「動けば英語が身にしみる」といった作品があります。また、翻訳書として「パントマイムのすべて」もあります。

影響を与えた人物

永六輔は、カンジヤマ・マイムの芸術を高く評価し、様々なメディアでその魅力を広めています。

カンジヤマ・マイムは、独自のスタイルと豊かな表現力を持ったグループであり、今後も新たな挑戦を続けていくことでしょう。

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