カンタービレ (競走馬)

カンタービレの経歴と繁殖について

カンタービレ（Cantabile）は、2015年3月6日に誕生した日本の競走馬で、繁殖牝馬としても知られています。その名の意味は「歌うように」で、音楽用語に由来しています。カンタービレは数々のレースに出走し、特に2018年のローズステークスとフラワーカップでの成功が際立っています。

競走馬時代

カンタービレは、その競走生活を栗東の角居勝彦厩舎でスタートさせました。デビュー戦は2017年12月16日に行われ、新馬戦でダイアトニックにハナ差まで迫りながら2着という結果に終わりました。この初戦を経て、続く未勝利戦では再びクビ差での2着となり、ぷくっとした存在感を見せました。しかし、3戦目には3馬身差での快勝を果たし、初の勝利を手にしました。

カンタービレは続いて、未勝利を勝ち上がったばかりの状態でフラワーカップに出馬。当初は2番人気に推され、中団からの追走を見せます。直線では坂を下ると同時に先頭に立ち、そのままの勢いでトーセンブレスを退けて重賞初勝利を獲得しました。

その後、桜花賞を回避し、優駿牝馬に臨むも期待とは裏腹に13着に終わります。調教師の角居氏が調教停止処分を受けたため、カンタービレは中竹和也厩舎に転厩しました。秋初戦のローズステークスではクリストフ・ルメール騎手を迎え、スローペースで2番手を追走。その後、直線で一気に先頭に立ち、重賞2勝目を獲得しました。

秋華賞では武豊とコンビを組み、後方から追い込んで3着に入線。また、11月のエリザベス女王杯でも好位を保ちつつも、直線での失速が影響し6着に留まりました。2019年になると、カンタービレは精彩を欠き、11月の福島記念で7着となると、そのまま競走生活を終えることとなりました。

引退後の生活

引退後は、生まれ故郷の三嶋牧場で繁殖牝馬として新たな生活を送りましたが、残念ながら2022年9月23日にその生涯を閉じました。逝去時の年齢は7歳でした。

繁殖成績と血統

カンタービレの母、シャンロッサはアイルランド産の馬で、現役時代には15戦を戦い1勝を挙げています。シャンロッサはイギリスのタタソールズ・ディセンバーセールで購入され、日本に輸入されました。その血統に名を連ねる全弟には、2023年にイルミネーションジャンプステークスを制したロックユーがいます。

カンタービレの競走成績に関する詳細は、netkeiba.comなどの情報をご参照ください。彼女がもたらした足跡は、今も多くの競馬ファンの心に残っています。

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