カヴァラ (潜水艦)

USS Cavalla (SS/SSK/AGSS-244) の概要

USS Cavalla (カヴァラ) は、アメリカ海軍で運用された潜水艦であり、ガトー級潜水艦の33番艦に位置しています。この艦名は、南アメリカ東部の海域に生息する魚の名前に由来し、初代の同名艦がありました。1944年から1945年にかけて、カヴァラは数回の哨戒任務を遂行し、多くの戦果を上げました。

艦歴の詳細

カヴァラは1943年3月4日にコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボートで起工し、11月14日に進水、1944年2月29日に就役しました。艦長ハーマン・J・コスラー少佐の指揮のもと、カヴァラは真珠湾へ向かい、展開を始めました。

第1哨戒（1944年5月 - 8月）

カヴァラの最初の任務は、フィリピン海で行われたマリアナ沖海戦に関連していました。派遣された区域では、日本艦隊の動向を監視する一本として、対潜作戦を展開しました。カヴァラは6月16日に、日本の補給部隊を発見し、激しい戦闘の末、艦隊の報告に成功。6月19日には、日本海軍の空母「翔鶴」に魚雷攻撃を行い、見事に命中したとされています。この時、カヴァラは3発の命中音を聞き、その後の駆逐艦からの爆雷攻撃に耐え、損傷を負いながらも任務を全うしました。

第2、第3哨戒（1944年8月 - 1945年1月）

続く任務でも、カヴァラはルソン島近海での艦隊との交戦に従事しました。8月30日からの2回目の哨戒では、ウルフパックを組んで多数の潜水艦と連携しました。作戦中の攻撃が試みられましたが、期待された成果にはつながりませんでした。

第4、第5、第6哨戒（1945年2月 - 9月）

1945年2月には南シナ海での哨戒任務を開始しますが、特に大きな戦果はありませんでした。この哨戒は主に機雷処理活動が中心でした。しかし、戦争末期にはついに日本近海への派遣が行われ、重要なミッションに携わります。8月15日の終戦告知後も任務は続きましたが、その後の攻撃でカヴァラは迫りくる危機から身を守ることができました。

戦後の運用

カヴァラは1951年に現役復帰し、対潜潜水艦としての改装を施されました。その後も単独および他艦との共同での訓練活動を継続しました。1969年には除籍され、第二次世界大戦の記念艦としてテキサス州に移管。カヴァラは現在、ガルベストンにあるシーウルフ・パークで公開されており、訪れる人々にその歴史を伝えています。

戦功

カヴァラは、その戦闘で殊勲部隊章と4つの従軍星章を受章しており、戦果は合計で4隻、34,180トンに達しています。戦後、艦はしっかりと保存されており、多くの人々がその歴史を学ぶ機会を得ています。

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