カーギルジャパン

カーギルジャパン合同会社の概要

カーギルジャパン合同会社は、東京都千代田区に本社を構え、食品や農産品、金融商品、工業製品に関連するサポートを提供する商社です。この企業は、カーギルグループの一員として活躍しており、1956年に事業を開始しました。当初の業務は主に穀物などの一次産品の輸入で、2007年には「株式会社東食」と合併し、現在の名称に変更されました。

東食の歴史

東食は1946年11月、東京食品として設立され、その後1949年に東京証券取引所に株式を公開しました。1961年には、現在の名称である株式会社東食に変更されました。 三井グループに属する食品商社として、当初から食料品の卸売業務を行い、日本の食文化の発展に寄与してきました。1995年の時点では628名の従業員を抱える大企業でした。

しかし、1997年のバブル崩壊によって多くのグループ企業への貸付金が不良債権化し、東食は経営危機に直面します。同年12月には、約6397億円の負債を伴い、東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請しました。この経営危機を受けて、1998年にはアメリカのカーギルによる出資を受け入れ、更生計画をスタートさせます。2000年には本社を現在の位置に移転し、2004年には会社更生手続きが完了しました。

2007年にはカーギルジャパンとの合併により、商号をカーギルジャパンへと変更。ただし、「東食」という名称は、「株式会社カーギルジャパン 東食ビジネスユニット」として残り、現在も様々な事業を展開しています。

東食ビジネスユニットは、「食品原料」「加工食品」「フードエンジニアリング」「卵・食肉」の4つの事業部から構成され、これにより多岐にわたる食料品業界に対応しています。かつてはTBSラジオの「ミュージックプレゼント」のメインスポンサーとして名を馳せていましたが、倒産後は撤退しました。それでも、旧東食の取引先企業はサブスポンサーとして存在感を示し続け、2007年3月30日の放送にまで関与しました。

沿革

• - 1946年11月: 東京食品として設立。
• - 1949年5月: 東京証券取引所に上場。
• - 1961年1月: 株式会社東食に商号変更。
• - 1996年11月: 日米富士自転車を吸収合併。
• - 1997年12月: 会社更生法を申請。
• - 1998年3月: 上場廃止。
• - 1998年10月: カーギル傘下となる。
• - 2000年10月: 現在の本社に移転。
• - 2004年2月: 会社更生手続が終了。
• - 2007年6月: カーギルジャパンに商号変更。

さらに、旧カーギルジャパンも1956年に設立されており、1983年には商号をカーギル株式会社に変更しました。2007年6月、東食との合併により新たなカーギルジャパンが誕生し、2021年には合同会社へと改編されました。

現在、カーギルジャパン合同会社は、日本国内外での広範なネットワークを活かし、食品及び農産物の流通に寄与しています。

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