カークリーズ・スタジアム

ジョン・スミスズ・スタジアム

イングランド北部、ウェスト・ヨークシャー州のハダースフィールド市にその場所を構えるこのスタジアムは、サッカーとラグビーリーグの二つの主要なスポーツクラブがホームとして使用する、地域にとって重要な施設です。現在は命名権契約により「ジョン・スミスズ・スタジアム」と呼ばれていますが、その歴史の中では「アルフレッド・マカパイン・スタジアム」や「ガルファーム・スタジアム」といった名称でも親しまれてきました。最大収容人数は24,121人で、多くの観客が熱戦を見守ることができる近代的な設計となっています。

歴史と背景

このスタジアムが開場する以前、サッカークラブのハダースフィールド・タウンAFCは、1908年の創設以来長らく「リーズ・ロード」と呼ばれるスタジアムを本拠地としていました。しかし、時代の変化と共に新しい施設の必要性が高まり、1994年に現在の場所へ移転することとなりました。この移転は、クラブだけでなく、ラグビーリーグクラブのハダーズフィールド・ジャイアンツにとっても新しい本拠地を得る契機となり、両クラブが同じスタジアムを共有する形が生まれました。

スタジアムの所有形態も特徴的です。地元自治体であるカークリーズ議会が40%、ハダースフィールド・タウンAFCが40%、そしてハダーズフィールド・ジャイアンツが20%の割合で所有権を分かち合っています。さらに興味深いことに、これらクラブのチェアマンを務めるケン・デイヴィ氏が、合計で過半数を超える株式を個人的に保有しているとされています。

スタジアムの名称は、命名権の売却に伴い何度か変更されてきました。開場当初は建設を支援した企業の名前を冠した「アルフレッド・マカパイン・スタジアム」として知られ、その後は製薬会社の命名権により「ガルファーム・スタジアム」となりました。そして現在は、著名なビール会社であるジョン・スミスズ・ブルワリーが命名権を取得し、「ジョン・スミスズ・スタジアム」として広く認知されています。

入場者数の記録

スタジアムにおける観客数は、ホームクラブの成績や対戦相手によって変動します。フットボールリーグ1に所属していた時期（2004-05シーズンから2007-08シーズンにかけて）の平均入場者数は、概ね1万人前後で推移していました。具体的には、2004-05シーズンは約11,909人、2005-06シーズンは約13,058人、2006-07シーズンは約10,573人、そして2007-08シーズンは約9,391人というデータが残っています。

最多入場者数については、旧ホームスタジアムであるリーズ・ロードで記録された歴史的な数字があります。1932年2月27日に行われたFAカップのアーセナル戦では、実に67,037人という驚異的な観客が詰めかけました。一方、現在のスタジアム（当時はガルファーム・スタジアム）での最多入場者数は、1999年12月12日のFAカップ、リヴァプールとの試合で記録された23,678人です。これは現在のスタジアムの収容能力に近い数字であり、重要な試合におけるスタジアムの熱気を物語っています。

このスタジアムは、地元クラブのホームグラウンドであると同時に、地域コミュニティの中心的な役割も担っています。サッカーやラグビーリーグの試合以外にも様々なイベントに利用され、ハダースフィールドのスポーツ文化の発展に貢献し続けています。

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