カーステン・ギリブランド

カーステン・ギリブランドのプロフィール

カーステン・ギリブランド（Kirsten Elizabeth Rutnik Gillibrand）は、1966年12月9日生まれのアメリカ合衆国の政治家であり、弁護士でもあります。彼女はニューヨーク州選出の連邦上院議員として3期を務めており、所属政党は民主党です。日本では「クリステン・ジリブランド」や「キルステン・ジリブランド」とも表記されることがあります。

生い立ちと教育

ギリブランドはニューヨーク州オールバニで育ちました。彼女はダートマス大学を卒業した後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で法学を学びました。大学卒業後は、たばこ製造会社フィリップモリスで弁護士としてのキャリアをスタートさせ、その後、ビル・クリントン政権の末期にはアメリカ合衆国住宅都市開発長官アンドリュー・クオモの特別弁護人として活動しました。さらに、2000年の連邦上院選挙では、ニューヨーク州から立候補したヒラリー・クリントン陣営で若年層の女性有権者をターゲットにした戦略を担当し、ヒラリー・クリントンとも親しい関係を築くことになりました。

連邦下院議員としての活動

2006年、ギリブランドはニューヨーク州第20選挙区から連邦下院議員に立候補し、当選しました。続く2008年の選挙でも62.13%という高得票率で再選を果たします。下院議員としての彼女は、民主党内の保守派グループに所属し、同性婚の法制化については州ごとの決定が望ましいとする立場を取ります。また、銃器購入者に関する情報共有を制限する法案には賛成し、全米ライフル協会からは高評価を得ています。

連邦上院議員への進出

2009年、ヒラリー・クリントンがアメリカ合衆国国務長官に就任する際の後任として、ニューヨーク州知事デヴィッド・パターソンから連邦上院議員に指名されます。2010年の通常選挙では62.95%の得票率で当選を果たし、さらに2016年の選挙でも再選しました。

トランプ政権との関係

トランプ政権が発足した2017年、彼女は国防長官の信任投票で唯一反対票を投じました。同年12月には、トランプに対するセクハラ疑惑を取り上げ、議会は調査を行うべきだと主張しました。これに対してトランプ側は反発し、彼女への非難が続く中、支持者の間では「小物」と呼ばれるなどの攻撃を受けました。ギリブランド自身は、女性のセクハラ被害者支援に力を入れ、「#MeToo」運動を推進するなど、全米での注目を浴びました。アル・フランケンに対する対応が賛否を呼ぶ中、彼女はさらなる支持を集めました。

2020年大統領選挙への挑戦

2019年初頭、ギリブランドは2020年アメリカ合衆国大統領選挙への出馬を発表しましたが、支持率は振るわず、同年8月28日に競争からの撤退を表明しました。彼女の公的活動は、女性の権利を推進する側面や、連邦レベルでのさまざまな政策への挑戦に大きく影響を与えています。

ギリブランドは、今後もアメリカの政治において重要な役割を果たすことが期待されています。

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