カースプリャ川

カースプリャ川は、ロシアとベラルーシにまたがる全長136kmの河川であり、流域面積は5410平方キロメートルに及びます。地理的には、ロシアのスモレンスク州を起点とし、ベラルーシのヴィーツェプスク州へと流れていきます。

源流はカースプリャ湖であり、ヴィーデプスク丘陵の東斜面をスーラシュ低地に沿って蛇行しながら流れます。上流部の川幅は10メートルから30メートル程度ですが、河口付近では40メートルから50メートルにまで広がります。特に、デミドフ周辺においては川岸が沼沢地となっている箇所が多く見られます。

また、カースプリャ川には複数の支流が流れ込んでおり、流域全体の水系を形成しています。

歴史的背景として、キエフ・ルーシ時代には、ヴァイキングが利用した重要な交易路「ヴァリャーグからギリシアへの道」の一部を担っていました。スモレンスク州のグニョーズダヴァ（スモレンスクから西へ14km）には、カースプリャ川とドニエプル川を結ぶ連水陸路が存在し、当時の交易において重要な役割を果たしていました。

カースプリャ川はその後、ヴィーデプスク州のスーラシュの手前で西ドヴィナ川に合流します。

特徴

地理: ロシアのスモレンスク州からベラルーシのヴィーツェプスク州を流れる
水路: 曲がりくねった水路が特徴
川幅: 上流部10-30m、河口部40-50m
地形: ヴィーデプスク丘陵の東斜面、スーラシュ低地沿い
歴史: ヴァイキングの交易路の一部

参照情報

Каспля - ソビエト大百科事典の項目
* Каспля)

もう一度検索