カーソン・ウェンツ

カーソン・ウェンツ - プロアメリカンフットボール選手

カーソン・ジェームズ・ウェンツ（1992年12月30日生まれ）は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリー出身のプロアメリカンフットボール選手で、現在NFLのカンザスシティ・チーフスに所属しています。彼のポジションはクォーターバックであり、そのキャリアには数々の栄光と挑戦が含まれています。

経歴

ウェンツは3歳の時にノースカロライナからノースダコタ州に移り住みました。ビスマークにあるセンチュリー・ハイスクールではディフェンシブバック（DB）とクォーターバック（QB）として活躍し、さらにバスケットボールや野球にも取り組みました。

大学時代

彼のアメフトキャリアはノースダコタ州立大学で始まります。ここでウェンツは初年度をレッドシャツ選手として過ごし、3年次から先発QBに昇格。2014年と2015年にはFCSチャンピオンシップを連覇するなど、大学時代から注目の選手として名を馳せました。この時期に彼はチームの勝利に大きく貢献し、5年間で毎年の優勝を経験しました。

プロ入り後の経歴

ウェンツは2016年のNFLドラフトでフィラデルフィア・イーグルスによって全体2番目の指名を受けます。これはノースダコタ州立大学やDivision I FCSの選手にとって史上最高の指名順位でした。ウェンツは高い期待を背負ってイーグルスに入団したものの、プロデビュー戦で肋骨を骨折するという厳しいスタートを切りました。しかし、シーズンの途中で先発QBに起用され、開幕戦で278ヤード、2TDの活躍を見せたことで、その才能を証明しました。

2017年シーズン

ウェンツは2年目にしてチームのキャプテンに任命され、そのシーズンは自身のパフォーマンスが高まりましたが、最終的には膝の怪我でシーズンを終え、チームはスーパーボウル進出を果たしました。彼はチームの重要な役割を果たしつつも、自らはプレーオフを観戦することになりました。

2018年から2020年

2018年には前十字靭帯断裂から復帰を目指すも、腰の骨折などによって再び離脱。その後、2019年はエースQBとしての責任を果たし、地区優勝に導くも、プレーオフ初戦での脳震盪で早期に敗退しました。2020年シーズンではさらなる怪我に悩まされ、最終的に先発の座を譲る決断を下しました。

インディアナポリス・コルツ移籍

2021年にはダメージを受けたチームとのトレードでコルツに加入しました。このシーズンではいくつかの怪我によって難しい状況が続きましたが、それでも全試合に先発出場を果たしました。チームはプレーオフ争いを繰り広げましたが、最終週で敗れ、ポストシーズン進出を逃しました。

ワシントン・コマンダーズ

2022年にはワシントン・コマンダーズにトレードされ、シーズン途中まで先発QBの位置にいましたが、怪我やパフォーマンスが影響し、結果としてチームはポストシーズン進出を果たせませんでした。

ロサンゼルス・ラムズとカンザスシティ・チーフス

その後、ラムズに移籍し、短期間ながら先発出場を果たし、2023年にはチーフスとの契約を結びました。ウェンツは多くの挑戦を経ながらも、彼のクォーターバックとしてのキャリアを進展させています。

まとめ

カーソン・ウェンツはこれまで数々の試練を乗り越えてきましたが、彼のプレーは依然としてファンやチームメイトにとって大きな期待が寄せられています。次のシーズンでの活躍に注目が集まります。

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