カート・アボット

カート・アボットは、1969年6月2日生まれのアメリカ合衆国オハイオ州出身の元プロ野球選手です。右投右打で、主に遊撃手、二塁手として活躍しました。

プロ入りからアスレチックス時代

1989年のMLBドラフト15巡目でオークランド・アスレチックスに入団。1993年にメジャーデビューを果たすも、20試合の出場にとどまり、シーズンオフにフロリダ・マーリンズへトレードされました。

マーリンズ時代

1994年はMLBストライキの影響で101試合の出場でしたが、遊撃手のレギュラーに定着。1995年には120試合に出場し、17本塁打を記録しました。1996年5月、エドガー・レンテリアの加入により遊撃手のポジションを譲り、ユーティリティープレイヤーとして活躍。二塁手、三塁手も守り、109試合に出場しました。

1997年には、前年守った3つのポジションに加え、レフトも守るなど、さらに活躍の場を広げ、打率.274を記録。チームはワールドシリーズに進出し、自身初のワールドシリーズ出場を果たし、ワールドチャンピオンの一員となりました。シーズン終了後、古巣のアスレチックスへトレードで復帰。

アスレチックス復帰からロッキーズ時代

1998年はアスレチックスで35試合の出場にとどまり、6月にコロラド・ロッキーズへ移籍。ロッキーズでも出場機会に恵まれず、ユーティリティープレイヤーとして様々なポジションを守りました。1999年には、二塁手のレギュラーだったマイク・ランシングの離脱もあり、テリー・シャンパートと出場機会を分け合いながらも、二塁手としてチーム最多の66試合に出場。遊撃手、ライト、ファースト、センターも守りました。

メッツ時代

1999年オフにフリーエージェントとなり、2000年1月26日にニューヨーク・メッツと契約。メッツでは主に遊撃手、二塁手の控えとして79試合に出場。2度目のワールドシリーズ出場も果たしました。

ブレーブス時代以降

シーズン終了後、再びフリーエージェントとなり、2001年1月8日にアトランタ・ブレーブスに入団。しかし、ブレーブスでは6試合の出場にとどまり、マイナーリーグでも出場機会に恵まれず、2003年に現役を引退しました。

選手としての特徴

カート・アボットは、ユーティリティープレイヤーとして知られ、投手と捕手以外の全てのポジションを守りました。メジャー通算では、遊撃手として349試合、二塁手として173試合に出場しています。

9年間のメジャーリーグ生活で、そのユーティリティー性はチームにとって貴重な存在でした。

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