カーニー (ミサイル駆逐艦)

USSカーニー(DDG-64)について

USSカーニー（DDG-64）は、アメリカ海軍のアーレイ・バーク級[[ミサイル駆逐艦]]の14番艦であり、その名はアイゼンハワー政権下で海軍作戦部長を務めたロバート・カーニー提督に由来します。

艦歴

1993年8月3日にメイン州バスのバス鉄工所で起工され、1994年7月23日にカーニー提督の娘であるベティ・タウシッグによって命名、進水しました。その後、1996年6月8日に就役し、2005年時点ではフロリダ州メイポートを母港として活動していました。

就役前には第14駆逐艦隊に配属され、その後1998年9月には第24駆逐艦隊に転属となりました。1997年から1998年にかけては、原子力空母「ジョージ・ワシントン」戦闘グループの一員として地中海に最初の展開を行いました。

1999年には、トルコ地震の災害救援物資を輸送した海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」をはじめとする部隊と、東部地中海で共同訓練を実施しました。これは海上自衛隊が地中海で行った初の訓練として記録されています。

2001年5月にはニューヨークのフリート・ウィークに参加し、2002年2月にはプエルトリコ水域でジョン・F・ケネディ戦闘グループの一員として、協同戦闘能力システムの技術評価の第一段階に参加しました。その後、オペレーション・エンデューリング・フリーダムを支援するため、地中海とペルシャ湾に展開しました。

2002年6月10日には、当時のドナルド・ラムズフェルド国防長官がバーレーンのマナーマでカーニーを訪問しています。

2003年12月にはヴァンデル演習に参加し、艦載ミサイルによるミサイル迎撃試験を実施しました。2004年8月13日には、ハリケーン・チャーリーを回避するためにメイポートを出港し、沖合へと避難しました。

紅海での活動

近年では、紅海における活動が注目されています。2023年10月19日には、紅海北部でイエメンの反政府武装勢力フーシが発射した巡航ミサイル3発と複数のドローンを撃墜しました。これらのミサイルなどはイスラエルへ向かっていた可能性があり、迎撃は約9時間に及び、巡航ミサイル4発とドローン15機を撃墜したとされています。

同年12月3日には、紅海の国際水域で商業船3隻が攻撃された際、救難信号を受けて支援を実施し、本艦に向かって飛来してきたドローン3機を撃墜しました。

2024年1月13日には、紅海からイエメンのフーシ派のレーダーサイトに対してトマホークミサイルによる攻撃を実施し、レーダーサイトを破壊することに成功しました。


USSカーニーは、その就役以来、世界各地で様々な任務に従事し、アメリカ海軍の重要な戦力として活動を続けています。

外部リンク

Official website
Naval Vessel Register entry for USS Carney
combatindex.com: USS Carney
navsource.org: USS Carney
united-states-navy.com: USS Carney
navysite.de: USS Carney

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