カーロス・ニュートン

カーロス・ニュートン（Carlos Newton、1976年8月17日 - ）は、カナダ出身の総合格闘家であり、元UFC世界ウェルター級王者です。アンギラで生まれ、3歳から空手を始め、10歳でカナダに移住しました。ヨーク大学では老年医学を専攻したという異色の経歴を持っています。

ニュートンの格闘技スタイルは、ブラジリアン柔術、合気道、柔道、ムエタイなど、多様な武道を融合させた独特なものです。その卓越した寝技技術から「褐色のサムライ」というニックネームで呼ばれ、多くのファンを魅了しました。

1996年4月、カナダでの総合格闘技デビュー戦で敗北を喫しましたが、その後、アメリカのグラップリング大会で一本勝ちを収め、頭角を現し始めます。1997年には、日本のVALE TUDO JAPANで修斗ライトヘビー級王者エリック・パーソンを破り、その名を日本格闘技界にも轟かせました。修斗では草柳和宏にも勝利し、寝技の展開で目をつぶったまま戦うという驚異的なテクニックを披露し、話題となりました。

1998年、UFCに初参戦。ミドル級トーナメントでは決勝まで進むも、ダン・ヘンダーソンに判定で敗れました。同年にはPRIDEにも初出場し、桜庭和志との寝技戦で敗れています。その後、UFCに戻り、2001年5月にはUFC世界ウェルター級タイトルマッチでパット・ミレティッチを破り、悲願の王座を獲得。カナダ人初のUFC世界王者となりました。

しかし、同年11月、マット・ヒューズとのタイトルマッチで、三角絞めを極めるも、ヒューズに持ち上げられてバスターで失神。自身も三角絞めで失神し、ダブルKOという結果になり、裁定はヒューズのKO勝ちとなり、王座を失いました。その後、ヒューズとの再戦でも敗れ、王座奪還はなりませんでした。PRIDEではアンデウソン・シウバに敗れ、グレイシー一族との対戦も経験しました。また、HERO'Sでは大山峻護に敗れるなど、晩年は苦戦を強いられました。

ニュートンは、日本の漫画やアニメにも精通しており、自身のファイトスタイルを「ドラゴンボール柔術」と称し、試合後には「カメハメ波」のパフォーマンスを披露することがありました。宮本武蔵の「五輪書」や鳥山明の「DRAGON BALL」を愛読書としており、2年間日本に滞在した経験から日本語も堪能で、WOWOWのUFC中継では通訳を務めたこともあります。


戦績

総合格闘技：
勝利：多数（内訳は詳細を参照）
敗北：多数（内訳は詳細を参照）
グラップリング：
勝利：あり
敗北：あり

獲得タイトル

第2代UFC世界ウェルター級王座（2001年）

表彰

ブラジリアン柔術 黒帯

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