ガッツジュン

ガッツジュン

『ガッツジュン』は、原作を神保史郎、作画を小畑しゅんじが手掛けた日本の漫画であり、同作を元にしたテレビドラマで構成されています。この作品は、1971年から1972年にかけて『週刊少年チャンピオン』（秋田書店）に連載され、その後1976年には立風書房から全3巻が発行されました。また、2013年にはマンガショップより全2巻として再発売されました。

テレビドラマの放映

『ガッツジュン』のテレビドラマ版は、1971年4月11日から11月21日まで、TBS系で毎週日曜日の19時から19時30分に放送されました。全33話で構成され、主なストーリーは、主人公の沢村純が行方不明の父親を捜し出すために野球を志し、全国大会への出場を目指すというものです。

ドラマの第12話までは、特撮を用いて「レインボーボール」などの魔球を描くなど、視覚的な演出に重きが置かれました。しかし第13話以降は、主人公純と、その周囲の仲間や家族との人間ドラマに焦点が当てられるようになりました。最後は、純が名雄高校のエースとして全国大会出場を決めるところで終了しますが、父親捜しの結末は描かれませんでした。

登場人物

沢村純

主人公であり、名雄高校の野球部に所属し、父と再会するために野球の道を進みます。情熱をもって仲間たちと共に奮闘します。

沢村映子

純の姉であり、弟の成長を見守りながら、家族として支え合います。

村丘美代子

名雄高校のクラスメートで、純に恋心を抱き、彼の心の支えとなる人物です。愛称は「プー子」です。

劇中には他にも多くのキャラクターが登場し、それぞれに物語の重要な役割を担っています。例えば、純の祖母である房江や、名雄高校の野球部関係者などがいます。

スタッフ

このドラマは、企画を小林利雄が立案し、大勢のタレントやスタッフが参加しました。監督には船床定男、田村正蔵等が名を連ね、脚本は伊上勝や上原正三が手掛けました。音楽を担当した日暮雅信の手による主題歌「ガッツジュン」は、物語の情熱的なテーマを歌い上げています。

特徴と制作背景

『ガッツジュン』は、前作『柔道一直線』の成功を受けて高校野球をテーマにしたスポ根ドラマが企画されたものです。制作にはさまざまな経緯があり、野球に不慣れな主演の藤間文彦が特訓を受けながら演技を行うなど、作品に対する挑戦的な姿勢が見受けられました。特に、野球グッズを提供した美津濃との関係も深まり、撮影にも多くの影響を与えました。

放送局と映像商品

『ガッツジュン』は、TBS系列を通じて多くの地域で放送されましたが、その人気からビデオソフトも出版され、2013年にはDVDとしても再販が行われました。

このように、『ガッツジュン』は、ただのスポーツドラマを超え、多くの人々の心に残る作品として日本の文化の一部となっています。

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