立風書房

株式会社立風書房の概要

株式会社立風書房（りっぷうしょぼう）は、日本の出版社として1966年に設立されました。設立当初は学習研究社の子会社として運営され、多様なジャンルの書籍を発行しました。特にサブカルチャーに関連する書籍を数多く取り扱っており、その中でも人気の作品として『いちばんくわしい日本妖怪図鑑』があります。この図鑑は著者・佐藤有文によるもので、日本の妖怪について詳しく解説しており、同社の代表作となりました。

立風書房の出版したジャガーバックスシリーズは、特に児童向けの怪奇系書籍において確固たる地位を築いており、講談社のドラゴンブックスと並ぶ存在として知られています。このシリーズでは、怪異の世界を探求する多くの魅力的なタイトルが発表されました。

発行した主な書籍

立風書房はサブカルチャーに特化した書籍だけでなく、幅広いジャンルの著作を世に送り出しました。落語関連の速記本や、俳句の入門書・作品集、さらには漫画の単行本も手掛けており、例としてはみつはしちかこの名作『小さな恋のものがたり』があります。

雜誌の発行

また、自動車やバイクに関する雑誌も多く刊行していました。特に自動車雑誌『ル・ボラン』、バイク雑誌『ロードライダー』および『アウトライダー』は、その内容の充実度において人気を博しました。加えて、アウトドアやDIYについて特化した雑誌『ドゥーパ!』も定期的に発行され、幅広い読者層に支持されました。

歴史的背景

株式会社立風書房は2004年に解散し、その後、学習研究社（現在の学研ホールディングス）に吸収合併されました。解散までの約38年間にわたり、立風書房は多くの記憶に残る作品を創出し、日本の出版界において一時代を築きました。

関連項目

立風書房よりも発展した雑誌や書籍は、学研パブリッシングが現在も継承しています。また、立風書房の元社員である稲見茂久が設立したうなぎ書房は、主に落語書籍を専門に出版しており、その流れを汲んでいます。

総括

立風書房は日本の文化とサブカルチャーを発信してきた重要な出版社の一つでした。その多彩な出版物は、今もなお多くの人々に愛され、語り継がれています。出版社の解散後も、その業績と影響は日本の出版業界において大きな意味を持ち続けています。

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