ガルミッシュ＝パルテンキルヒェン

ドイツ、バイエルン州の魅力的な都市：ガルミッシュ＝パルテンキルヒェン

ガルミッシュ＝パルテンキルヒェンは、ドイツ連邦共和国バイエルン州に位置する美しい都市です。オーストリアとの国境に近く、ドイツ最高峰のツークシュピッツェ山の麓に広がっています。人口は約28,000人で、その豊かな自然と歴史的な魅力から、多くの観光客が訪れます。

地勢と産業

ガルミッシュ＝パルテンキルヒェンは、ミュンヘンから約80キロメートル、インスブルックから約35キロメートルの距離にあります。鉄道がミュンヘン、ツークシュピッツェ、インスブルック、ロイッテを結び、交通の便が良いのが特徴です。ガルミッシュパルテンキルヒェン駅を挟んで、西側がガルミッシュ、東側がパルテンキルヒェンという二つの地区に分かれています。ロイナッハ川とパルトナッハ川がそれぞれガルミッシュとパルテンキルヒェンを流れ、街の北で合流しています。

バイエルンツークシュピッツ鉄道を利用すれば、ツークシュピッツェ山の山頂付近まで行くことができます。途中駅のアイプ湖からはリッゲンバッハ式鉄道に乗り換え、終点からはロープウェイで山頂へ。息をのむような絶景が広がります。

歴史

中世時代から水運の要所として栄えたガルミッシュ＝パルテンキルヒェン。物資の積み替えは、アウクスブルクを拠点とするフッガー家が担っていました。17世紀の三十年戦争では大きな被害を受けましたが、19世紀にバイエルン王国の領土となり、ミュンヘンと鉄道で結ばれたことでリゾート地として発展しました。

街の名前が示すように、元々はガルミッシュとパルテンキルヒェンは別々の街でした。1936年の冬季オリンピック開催地として誘致される際、街の規模が基準に満たなかったため、二つの街が合併することになりました。住民の多くは合併に反対したものの、政府の強力な主導により、オリンピック開催を前に1935年に合併し、現在のガルミッシュ＝パルテンキルヒェンが誕生しました。

文化

作曲家リヒャルト・シュトラウスが晩年を過ごした地としても知られています。彼は名誉市民の称号を受け、街にはリヒャルト・シュトラウス博物館があります。また、「はてしない物語」などで知られる児童文学作家ミヒャエル・エンデの出生地でもあります。

ガルミッシュ＝パルテンキルヒェンは、冬季オリンピック（1936年）、アルペンスキー世界選手権（1978年、2011年）の開催地であり、現在もスキージャンプ週間第2戦の開催地として、ウィンタースポーツが盛んな場所として世界的に有名です。

ゆかりの人物

ミヒャエル・エンデ：児童文学作家。
リヒャルト・シュトラウス：作曲家。晩年をガルミッシュ＝パルテンキルヒェンで過ごしました。
* ラーマ10世：タイ国王。新型コロナウイルス感染症対策として、ガルミッシュ＝パルテンキルヒェンのホテルを貸し切って滞在しました。

ガルミッシュ＝パルテンキルヒェンは、豊かな自然、歴史、文化が融合した魅力的な都市です。ウィンタースポーツを楽しむのはもちろん、美しい景色を眺めながらのハイキングや、歴史的な街並みの散策もおすすめです。ぜひ一度、訪れてみてください。

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