ガンダム オペレーショントロイ

『ガンダム オペレーショントロイ』

『ガンダム オペレーショントロイ』（MOBILE SUIT GUNDAM OPERATION:TROY）は、バンダイナムコゲームスが開発した、Xbox 360向けのファーストパーソン・シューティングゲーム（FPS）です。通称「G.O.T」で知られています。

ゲームの概要

このゲームは、アニメ『機動戦士ガンダム』に基づき、一年戦争の戦場における兵士としての戦いを描いています。特筆すべきは、この作品が初めて年齢制限が設定されたガンダムシリーズのゲームであり、15歳以上を対象としています（コンテンツアイコン：暴力）。

『G.O.T』は、プレイヤーが直接操作する兵士を中心に据え、モビルスーツや地上武器を駆使して戦っていくユニークなバトル体験を提供します。これにより、モビルスーツ同士の戦闘だけでなく、兵士同士や兵士とモビルスーツの戦いといった新たな戦闘スタイルが展開されるのです。また、1人用モードに加えて、Xbox Liveを使用した最大10人でのネットワークプレイもサポートされており、協力や対戦を楽しむことができます。

開発と発売の歴史

ゲームの開発は2006年に始まります。4月には「Xbox 360メディアブリーフィング」で『機動戦士ガンダム（仮題）』としてのムービーが公開され、5月には「Electronic Entertainment Expo 2006」でプレイアブル版が出展されました。タイトル名も「Mobile Ops: The One Year War」や「ガンダム オペレーショントロイ」という形で発表されました。

さらに、9月の東京ゲームショウでは、2007年9月に発売予定であることが告知されました。しかし、その後も数度の延期があり、最終的に2008年6月26日に発売されることが決定しました。

評価と反響

発売前には幾つかの否定的な反応がありました。海外スタジオが制作し、同時参加人数が10人と少なかったこと、また他のFPSと比較してグラフィックの劣化が目立ったことが指摘されました。しかし、発売後は初週で27524本を売り上げ、特に日本のXbox 360ソフトとしてはヒット作の一つとなりました。実際の販売数はもっと多かったと考えられています。

ただし、ゲーム内容については一部批判がありました。メカの挙動やダメージのヒットエフェクトが分かりにくい、地雷の除去手段がない、マップが見づらく戦術的なプレイが困難などの指摘がありました。特に、歩兵移動には広いマップが不向きで、モビルスーツによる戦闘には狭い場所が多いなど、プレイのバランスには問題が見受けられました。

結論

それでも本作は、メカニックのモデリングやオンライン対戦の楽しさが評価され、独自性を持ったゲームとしての地位を確立しました。特に、ボイスチャットを使った5対5のオンラインチーム戦は好評を得ており、ガンダムの世界観を楽しむプレイヤーたちにとって魅力的な体験を提供し続けています。自分自身が兵士としてガンダムの戦場を駆け回るという体験は、多くのファンに愛される要因の一つです。

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