ガンダム・ザ・バトルマスター

ガンダム・ザ・バトルマスター概要

『ガンダム・ザ・バトルマスター』は、バンダイがリリースした格闘ゲームであり、プレイヤーはガンダムシリーズに登場するさまざまなモビルスーツやモビルアーマーを操作して戦います。この作品はナツメによって開発されました。

ゲームプレイとシステム

ゲームは2Dグラフィックで表現されますが、登場するモビルスーツの動きは「モーションパーツシステム」によって描写されており、各部位が独立して動くため、リアルな重量感を生み出しています。機体のサイズは原作に基づいており、たとえばRX-78ガンダムとνガンダムの間には明確な身長差があります。この特性により、ゲーム内ではビグ・ザムやサイコガンダムMK-IIIなどの巨大な機体の存在感も際立っています。

ゲームでは、単なる格闘だけでなく多彩な攻撃手法や特異な技術が要求されます。たとえば、νガンダムがフィン・ファンネルを用いる攻撃などは、このゲームならではの特徴です。また、登場する機体のパイロットはオリジナルキャラクターで構成されており、そのデザインは重田敦司によるものです。全体の世界観は、ガンダムの原作とは異なる独自の設定となっています。

北米での展開

日本でのリリース後、シリーズの続編『ガンダム・ザ・バトルマスター2』が北米向けにアレンジされ、『GUNDAM BATTLE ASSAULT』として大ヒットしました。この成功によって、北米では独自の展開が進行し、いくつかのタイトルが逆輸入される形で日本でもリリースされました。ただし、北米版ではキャラクターが原作アニメと同じ設定に基づいて変更されており、オリジナルキャラクターの存在が薄れています。

シリーズ関連作品

• - ガンダム・ザ・バトルマスター（1997年）

この初作では、オリジナルキャラクターたちによるストーリーが展開され、全10体の機体が使用可能です。CPU専用のボスキャラも3体用意されています。

• - ガンダム・ザ・バトルマスター2（1998年）

前作に続き、全20体の機体が使用でき、ボス機体もプレイヤーが操作可能です。音楽にはCD-DAが採用されており、サウンドトラックとしても楽しめます。

• - GUNDAM BATTLE ASSAULT（2000年）

このタイトルは北米向けにローカライズされており、登場メカのパイロットがすべて原作のキャラクターに変更されています。人気の高いウイングガンダムが追加されるなど、北米市場への特別なアプローチが行われました。

• - GUNDAM BATTLE ASSAULT 2（2002年）

北米専用に販売された続編では、『Gガンダム』や『ガンダムW』の機体が追加され、全30体の使用が可能です。特定のモードでは北米版の声優によるボイスが収録されるなど、一層の充実を見せています。

オリジナルキャラクターとストーリー背景

本作とその続編に登場するオリジナルキャラクターには、個性的なバックストーリーが設定されています。たとえば、軍人家系に生まれたマーキュリー・プロムナードは、サイコガンダムの行方を追う任務に従事しています。また、賞金稼ぎとして描かれるハニー・Bや、軍に入隊するも脱隊したキャロル・ヨンファンなど、多様なキャラクターたちが織り成す物語もこのシリーズの魅力の一部です。

このように、『ガンダム・ザ・バトルマスター』シリーズは、個性的なキャラクターたちと共に独特なゲーム性を持つ対戦型格闘ゲームとして、ガンダムファンやゲームファンに支持されています。

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