ガンバレルーヤの週末移住バラエティ 冠ルーヤ

ガンバレルーヤの週末移住バラエティ 冠ルーヤ

日本海テレビで2021年5月15日から放送されている『ガンバレルーヤの週末移住バラエティ 冠ルーヤ』は、お笑いコンビ、ガンバレルーヤにとって初の地上波冠レギュラー番組です。特にまひるにとっては、地元である鳥取県西伯郡大山町を含む山陰地方で全国的なタレントとしてレギュラー番組を持つことは特別な意味を持ち、日本海テレビ開局63年の中で「社運を賭けた」挑戦として位置づけられました。

番組の内容と特徴

この番組の基本的な内容は、ガンバレルーヤの二人が毎回一つの町を選び、そこに実際に家を借りて1泊2日の週末を過ごすというものです。町の日常に溶け込み、地元の人々と交流しながら、山陰地方が持つ隠れた魅力を再発見していく様子を描きます。放送初回は、まひるの母校がある鳥取県米子市からスタートしました。

番組本編だけでなく、様々なプラットフォームで展開しています。放送終了後には、日テレ無料TADA!、TVerで1週間限定の無料配信が行われるほか、Hulu、FANYチャンネル、Leminoでも視聴可能です。また、YouTubeでは次回の予告をドライブトーク形式で配信するなど、多角的なメディア戦略をとっています。さらに、「日本海テレビアプリ」と連携したスピンオフ企画「もうちょっと冠ルーヤ」では、視聴者からの質問に二人が音声動画で答えています。

番組の変遷とエピソード

番組は放送を重ねる中で、その構成にも変化が見られました。開始当初、一つの市町村は3回シリーズで取り上げられ、その翌週には未公開シーンを含む総集編が「〇.5話」として放送されていました。しかし、後に多くの地域で4回シリーズへと変更されました（一部例外あり）。市町村合併により地域が広くなった場合は、特定のエリアに焦点を当てる形式も導入されています（例：鳥取市青谷町）。

特筆すべきエピソードも多数あります。日本海テレビアナウンサーの中尾真亜理は、番組のナビゲーターやナレーターを務める傍ら、共に出演し、番組の公式YouTubeチャンネルではスタッフと共にロケの裏側などを実況生配信する企画も定期的に実施しています。緊急事態宣言が発出された際には、ガンバレルーヤが東京からリモート出演で収録を行った回もありました（松江市編）。

山陰地方を飛び出した初のロケとしては、島根県邑南町での収録中に偶然コースが広島県三次市にかかった例がありますが、本格的な山陰地方外でのロケとして、岡山県津山市編や広島県三次市編が放送されました。これらの地域では、必ずしも現地系列局でネットされていない現状に触れつつ、番組PRを行う場面もありました。また、温泉地での宿泊企画（三朝町編）や、台風による被害を受けてロケ内容を一部変更した例（若桜町編）など、様々な状況での収録が行われています。

ゲストとして、自治体の首長（松江市長、大山町長）や、まひるの親友・その夫、中尾アナウンサーの母親など、地域に根差したゲストや身内が出演し、番組に温かさを加えています。また、ロケ中に集中豪雨に遭遇し、その様子が急遽報道番組で中継されるという異例の事態も発生し、中尾アナウンサーが社内表彰を受ける出来事もありました。

放送時間に関しては、土曜日の午後帯という特性上、全国ネットの特別番組（ゴルフ中継や音楽特番、サッカー選手権など）の影響で、時間変更や休止が頻繁に発生します。特に全国高等学校サッカー選手権大会の準決勝中継日は、放送枠確保のため日曜日に繰り下げられることが恒例となっています。一方で、ローカルセールス枠の特番事前番組はネットせず、通常通り本番組を放送する場合もあり、編成上の工夫が見られます。その他、1時間スペシャルや、節目となる放送100回も達成しています。

出演者・スタッフ

MCはガンバレルーヤ（まひる、よしこ）の二人。そして、番組の進行役として日本海テレビアナウンサーの中尾真亜理が欠かせない存在です。彼女は「まっさん」「お嬢」の愛称で親しまれ、ナビゲーターやナレーターを務めています。時には体調不良でロケを欠席したこともありますが、後日ワイプ出演するなど、番組への関わりは深く、バドミントン選手としての活動が番組内で紹介されたこともあります。番組には様々なゲストも登場し、地域色を豊かにしています。

制作は日本海テレビが行い、複数の制作協力会社（山陰ビデオシステム、メディア・テック、RSKプロビジョンなど）が回によって参加しています。一部スタッフは日本海テレビの別番組と共通しています。

備考

番組のロケ移動や中尾アナウンサーの移動には、「ハニー号」と呼ばれるトヨタ・タウンエース バンが使用されています。これは日本海テレビの他の番組とも共用されており、オートフレンドが提供しています。また、フリーアナウンサーの藤井貴彦が当番組のファンであることを公言しており、ネット配信で繰り返し見ているというエピソードも知られています。ガンバレルーヤと中尾アナウンサーは、地域のイベントにも出演するなど、番組を通じて地域との関わりを深めています。

『冠ルーヤ』は、単なるバラエティ番組としてだけでなく、山陰地方の知られざる魅力を全国に発信する役割も担っており、地域密着型の番組として多くのファンに支持されています。

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