ガンバード

ガンバード

『ガンバード』(GUNBIRD) は、彩アート京都（後の彩京）が開発し、1994年9月26日にアーケードゲームとして登場した縦スクロールシューティングゲームです。19世紀のヨーロッパを舞台に、5人の個性的な冒険者「ガンバード」を操作し、「アトラーの魔境」のかけらを集める物語が展開されます。

ゲームの特徴

ファンタジックな世界観と個性的なキャラクター

本作の魅力は、何と言ってもそのファンタジックな世界観と、魅力あふれる5人のキャラクターたちです。キャラクターデザインは中村博文が担当し、プレイヤーはそれぞれ異なる能力を持つキャラクターを選択してゲームを進めます。特に、プレイヤーキャラクターの一人であるマリオンは、彩京の看板キャラクターとして人気を博しました。

シンプルながら奥深いゲームシステム

操作は8方向レバーと2つのボタン（ショット、ボム）を使用するシンプルなものですが、ショットボタンを押し続けてから離すことで発射できるチャージショットが戦略性を高めています。また、本作はセガのアーケードゲーム『コットン』からの影響も指摘されており、魔女と使い魔のコンビが登場する点や、経験値によって攻撃力が上がる仕組みなどが共通点として挙げられます。

登場キャラクター

プレイヤーキャラクター

マリオン: 大魔法使いマーリンの末裔を自称する、イギリス出身の13歳の少女。魔法うさぎのポムポムを連れて、魔鏡を探す旅に出ます。
ヤンニャン: 怪しげな仙術を使う、中国出身の女導師。魔鏡争奪戦に加わる目的は不明ですが、その正体はサルではないかという噂も。
バルナス: ロシアで製造されたロボット軍人。皇帝ニコライ2世の命令で魔鏡奪還を目指しますが、最近では思考回路に「自我」が芽生え始めているようです。
アッシュ: ドイツ出身の冒険科学者。ロケットパックを開発し、魔鏡の噂を聞きつけて冒険に飛び込みます。続編では魔鏡を完成させ、願いを叶えたことが正史となっています。
鉄: 日本出身の宮大工。自作の人力ヘリコプターで空を飛び、魔鏡を手に入れることを決意します。

敵キャラクター：盗賊団「トランプ」

兵器メーカー「バクスター社」に所属するルージュ、エース、クロードの3人組。アトラーの魔鏡を手に入れるため、盗賊団「トランプ」として暗躍します。そのキャラクター性は「タイムボカンシリーズ」の三悪を彷彿とさせます。

ルージュ: バクスター社社長であり、盗賊団「トランプ」の女首領。美しいものや美青年を好み、ガンバードを敵視します。
エース: バクスター社の開発部主任。学生時代はアッシュと同期で、彼をライバル視しています。
クロード: バクスター社の第一工場長。巨漢で怪力の持ち主であり、関西弁で喋ります。

移植版

『ガンバード』はPlayStation、セガサターン、携帯電話ゲームなど、様々なプラットフォームに移植されています。北米ではPlayStation版が『Mobile Light Force』というタイトルで発売されました。彩京の活動停止後も、権利を取得したゼロディブおよびシティコネクションから移植版が発売されています。

評価

アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第8回ゲーメスト大賞」でベストシューティング賞4位を獲得。そのゲームシステムや世界観は、多くのプレイヤーから支持されました。

ガンバード2

1998年には続編である『ガンバード2』が登場しました。前作の世界観や操作性を引き継ぎつつ、よりポップで鮮やかなグラフィックに進化。チャージショットがゲージ制になったり、近接攻撃が追加されたりと、新たな要素も盛り込まれています。

プレイヤーキャラクター

前作のキャラクターに加え、新たなキャラクターが登場。

タブーア: アッシュの姪で、病気の母親のために戦う
アルカード: 300歳の吸血鬼。
ヘイコブ: アラビア出身の宝物収集家。
バルピロ: バルナスの設計図を基に作られた軍用ロボット。
アイン: 隠しキャラクターの侍。
モリガン: ドリームキャスト版のみに登場するゲストキャラクター。

敵キャラクター：空賊団「クイーンパイレーツ」

シャーク: 女首領
ギミック: メカニック担当
* ブレード: 力仕事担当

移植版

ドリームキャスト、PlayStation 2、Nintendo Switch、Steam、PlayStation 4|PlayStation_4、Xbox Oneなど、様々なプラットフォームに移植されています。

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