ガンペリー

ガンペリー (GUNPERRY)

ガンペリーは、アニメ『機動戦士ガンダム』や『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』などの作品に登場する架空の兵器です。この機体は宇宙世紀を舞台とし、ホワイトベースの中央部に位置する第3デッキに搭載されていました。型式番号はCB-X5です。

機体の特性

ガンペリーは、主に輸送機として使用されることを目的に設計されています。この機体は、3つのローターと4つのジェットエンジンを装備した垂直離着陸機（VTOL）であり、上昇する際には3基のローターが機能します。また、機体の左右にあるローターは格納可能で、必要に応じて上方に折りたたむことができます。

この輸送機は、コンテナ内部にモビルスーツ（MS）を1機収容でき、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、2機のMSを運ぶこともできる設定になっています。コンテナ部分は容易に着脱可能で、輸送するだけでなく、人員輸送用の機能も持ち合わせています。ガンペリーの胴体部には、12名分のシートが設けられた兵員室があり、必要に応じて人員の輸送も行うことができます。

サイズと運用能力

この機体の全長・全幅は、モビルスーツを搭載できるよう、ペガサス級強襲揚陸艦に適したサイズに工夫されています。また、ガンペリーは、空中での換装や分離後のパーツ回収を単独で行うことが可能ですが、特定の機体の砲身が収まらないことから、全てのMSを輸送できるわけではありません。例えば、ガンキャノンは特殊な砲身のために運搬できないものの、劇中ではガンダムと一緒に輸送される場面も描かれています。また、ガンペリーは対潜攻撃機としても運用されており、両側に大型ミサイルを装備して出撃することがあります。

空中換装

空中換装という運用方法は、先行して出撃したコア・ファイターに対して、ガンペリーがガンダムの上半身と下半身のパーツを空輸し、コア・ファイターがその場でパーツを受け取るというものです。このプロセスは、レーザーセンサーを使って微調整され、ガンダムとパイロットのアムロ・レイとの連携によって実現します。戦闘中であっても、この空中換装は何度も成功裏に行われました。

劇中での活躍

第8話では、ホワイトベースからサイド7への避難民を輸送する任務に就きました。この際、ジオン軍に対抗するために、損傷を装って不時着し、機内に隠していたガンダムで敵を攻撃する作戦に貢献しました。さらに第13話では、ガンダムのパーツ輸送に使用され、カイ・シデンの提案により初めて敵前での空中換装が実施されました。第15話には空中換装の訓練シーンが登場し、この映像は後のスポンサーの要求により、合体シーンを示すために使用され続けました。

他のエピソードでも、ジオン軍との接触の中でサポート機として活躍し、例えば第28話では、ミハル・ラトキエと共に戦闘に参加し、ミサイルを発射して敵機を撃破する場面があります。彼女の勇敢さは印象的でしたが、ミスによって彼女は戦闘から帰らぬ人となりました。

派生機と異なる運用

ガンペリーの発展型として、強襲型ガンペリーや地上輸送艇のグランペルリが登場します。強襲型は戦術的な運用能力を高めるための改良が施され、観測装置を搭載したり、情報収集機能を強化しています。そして、グランペルリはホバーで移動する地上輸送艇として、火星での運用を考慮された設計がなされています。これらの派生機は、オリジナルのガンペリーの機能と特性を引き継ぎつつ、新たな運用スタイルを提供しています。

ガンペリーは、「ガンダムシリーズ」での輸送機としての役割に加え、様々な局面での戦闘能力を果たす重要な機体であり、その多用途な機能は、今なおファンに愛されています。

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